2019/06/30(日) 19:32〜20:00 ダーウィンが来た!「世界最大のサンゴ礁 年に一度の大絶景!」[解][字]
カプセルのようなもの。
水面まで浮かび上がると カプセルが開き
受精が起きる仕組みです。
あっという間に海は白い粒でいっぱい!
これこそが サンゴの大産卵サマースノー。
本当に
海の中に雪が舞っているようです。
年に たった一度だけ 一瞬の絶景です。
ケリーさんは このサマースノーが→
グレートバリアリーフのサンゴの多様性の
カギになっていると言います。
実は この日に産卵するサンゴは
1種ではなく 100種以上にも上ります。
同時に多くの種類のサンゴが産卵すれば→
カプセルが破れた時に遺伝子が混じり合う可能性が高まります。
これがサンゴの進化を促し→
グレートバリアリーフに 400種ものサンゴを生んだと考えられています。
世界最大のサンゴ礁は 年に一度の
大産卵に育まれてきたんです。
第2章では 月の力に導かれるように
ウミガメが一斉産卵。
その数 なんと2万匹!
でも なぜか血だらけ。
ウミガメの身に
一体 何があったんでしょう?
皆さんの疑問を番組が徹底取材。
今回は熊本県。 番組にこんな写真が届いたんです。
迎えてくれたのは
けいじくんと なぎさちゃん。
そして 育未さんです。
ご両親の家の庭であの白い物体を見つけたといいます。
早速 案内してもらったところ…。
カメラが来て舞い上がっちゃったのかな?
幸い 白い物体は無事でした。
育未さんはこの形から ハチの巣かもと推理。
でも お父さんは…。
そこで ハチを調べて40年の小野正人教授に聞いてみました。
六角形の巣穴の大きさからすると…
育未さん 大正解!でも なんで真っ白なの?
えっ 作りかけ?
ミツバチの女王は春になると巣を娘に譲り→
半数の働きバチと新居を探しに出ます。
その道中 一部のせっかちなハチが巣作りを始めてしまうことも。
今回の巣は
そんな状況で作られたものだったんです。
育未さん いかがでしたか?
けいじくんは?
実は ヒゲじいも来ると
思ってたんですって。
ありゃ そりゃ申し訳ない。
けいじくん またお便り待ってますぞ。
月に影響を受ける大産卵。
それは陸の上でも起こります。
夏。 産卵のため グレートバリアリーフに
集まってくるのが…→
アオウミガメです。
ひと夏に集まる数はなんと 10万匹とも言われます。
海の中はウミガメだらけ。
ものすごい数です。
ウミガメたちは
インドネシアやバヌアツなど→
何千キロも離れた場所から
産卵のためにやってきます。
その多くが目指すのが…
周囲2キロの小さな砂の島で→
オーストラリア政府によって
厳重に保護されています。
遠い海からやってきたアオウミガメたち。
早速 産卵のため上陸するのかと思いきや→
皆 海から上がる気配はありません。
体重100キロを超えるアオウミガメは→
足がヒレのような形をしているため
陸を歩くのは苦手。
上陸しやすいタイミングが来るのを
待っているんです。
新月の日。
大潮を迎え 潮が一気に満ちてきました。
ウミガメたちが動きだします。
満潮が近づいた日没ごろ。
浜にウミガメが姿を現しました。
我先にと上陸を始めるウミガメたち。
大潮の日は 潮が最も高くなるので→
歩く距離を短くすることができます。
ウミガメたちにとって
絶好の上陸のチャンスです。
この日
上陸したのは なんと2万匹以上!
卵が水に沈まないよう ウミガメたちは
波の来ない砂浜の奥を目指します。
産卵場所に着いたウミガメが
次々と穴を掘り始めました。
小さなくぼみを作り
産卵の準備をしようとしますが→
あまりの混雑で大変です。
なんとか場所が確保できたら後ろ足で深い穴を掘ります。
いよいよ 産卵です。
一度に産む卵の数は 100個余り。
砂の熱で温められ
2か月ほどで ふ化します。
殻が とてもやわらかい ウミガメの卵。