2019/06/30(日) 19:32〜20:00 ダーウィンが来た!「世界最大のサンゴ礁 年に一度の大絶景!」[解][字]
母親は卵を潰さないよう後ろ足で優しく埋めていきます。
産卵は夜を徹して続けられました。
夜明け。
太陽が昇ると
砂浜の温度は一気に50度近くに達します。
まだ浜には
出遅れたウミガメが たくさん。
早く海に帰らないと危険です。
ところが この時 海は干潮を迎え浜が大変なことになっていました。
海の下にあったはずの岩場が
一面に広がっています。
ウミガメたちは この岩場を越えて
戻らねばなりません。
疲れた体に 甲羅が重くのしかかります。
ちょっとした段差でもウミガメにとっては大きな障害。
わずかな くぼみに はまって
動けないものが続出しています。
もがくほど
鋭い岩で傷ついていくウミガメたち。
こちらは もう
2時間以上も もがいています。
そこへ照りつける太陽。
脱水症状などで命を落とすものも少なくありません。
ついに ぐったりしてしまいました。
万事休すかと思った その時です。
(波の音)
潮が満ちてきました。
あのぐったりしていたウミガメのもとにも
波が押し寄せてきました。
最後の力を 振り絞ります。
なんとか脱出成功です!
♪♪~
潮が満ちてきたおかげで多くのウミガメが海に戻れました。
♪♪~
こうした産卵を1匹が ひと夏に数回 繰り返します。
次の大潮は およそ2週間後。
おなかの中では 次の卵の準備がもう始まっているんです。
産卵から2か月後の夜。
♪♪~
アオウミガメが押し寄せていた砂浜から
赤ちゃんが出てきました!
♪♪~
子ガメにとっては 初めて見る外の世界。
でも迷わず海を目指して進みます。
♪♪~
この時 道しるべとなるのも 月。
月の光に照らされた海面が目印になるんです。
♪♪~
子ガメは沖で20年ほどかけて大人になり→
再び産卵のために
グレートバリアリーフに集まってきます。
♪♪~
地球から38万キロも離れた月の引力によって起こる潮の満ち干。
グレートバリアリーフの生きものたちは→
その変化を巧みに利用して生きてきました。
星と生きものたちの絶妙なつながり。
ダイナミックな自然の営みです。
2019/06/30(日) 19:32〜20:00
NHK総合1・鹿児島
ダーウィンが来た!「世界最大のサンゴ礁 年に一度の大絶景!」[解][字]
世界最大のサンゴ礁・グレートバリアリーフで一年に一度だけ見られる奇跡の絶景やウミガメ数万匹の大産卵など、月に導かれるように起こる生きものたちスペクタクルに迫る。
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