2019/09/07(土) 16:30〜17:55 スーパーJチャンネル[字]
なんと旅行代理店です。
≫病院の中なのに
石窯で焼き上げる
こだわりのパン屋さんも
あります。
焼きたてのパンを求めて
常連客でにぎわっています。
ママ友ランチに人気の
オーガニックレストラン。
地元野菜を
ふんだんに使っています。
更に、親子で
卓球が楽しめるスペースまで。
様々な世代が
思い思いに楽しんでいます。
何度も言いますが
ここは病院です。
≫こんな病院だから
地域の多くの人々が
通ってきます。
こちらの女性も仲のいい友人と週に3日通っているといいます。
≫本当の目的は
ジムでの健康維持でした。
≫このジムには病院と連携した
サービスもあります。
理学療法士のアドバイスが
無料で受けられるんです。
色んな楽しみがある
病院らしからぬ
まるで小さな町のような病院は
どのようにしてできたのでしょうか?
その立役者が
愛知県内の9万人が加入する
南医療生協という組織です。
≫医療生協とは病院などを作ったり
運営するために
地域の住民が組合を作り
出資するシステムです。
現在、全国に105の医療生協がありますが…。
中でも、ここ南医療生協は
全国から視察が訪れるほど
注目されています。
その秘密が…。
≫これは病院を作ったときの
会議の議事録です。
先ほど紹介した病院内の
オーガニックレストランやトレーニングジムなど
地域の人からも
様々な要望が寄せられました。
≫自分たちが理想とする病院は
どういうものか。
組合員を中心に
4年かけて話し合いました。
そして9年前
100億円の建設費の一部を
組合員からの出資で賄い
病院は完成しました。
組合の活動は周辺地域の人々の
ライフスタイルも変えました。
≫この移動販売は
週に4日行われています。
始まりは
近所のスーパーが閉店し
困っている人がいるという
声でした。
≫こういった悩みや要望を
集めているのが
おたがいさまシート。
草刈りや粗大ゴミ処理などちょっとした困りごとなら
組合員同士で
助け合うこともあるそうです。
そして、病院に行かずに
健康を維持する取り組みもあります。
≫組合員が3人集まれば
結成できる班会。
≫共通の趣味を
楽しめるだけではなく
班会ごとに
医療スタッフによる健診や
健康講座などが受けられる
一石二鳥の集まりです。
≫病院を中心とした
暮らしのつながり。
その仕組みが生まれたきっかけは
60年前の大災害の教訓でした。
≫地域住民で支え合う
南医療生協ができたきっかけは…。
≫1959年
東海地方を中心に
甚大な被害を及ぼした
伊勢湾台風。
当時、医者がいなかった
この地域には
全国から医療スタッフが
駆けつけました。
≫被災から2年後。
308人の住民が協力して作ったのが
この小さな診療所です。
台風から60年。
地域の病院が欲しいという