壁には 自分で描いたという
鳥の絵がいっぱい。
早速 現場を案内してもらうと…。
それにしても 庭に派手なインコが来るなんて 不思議な光景ですね。
あ スズメの群れもやってきました。
その向かう先には…→
この場所に集まるインコの数は
300羽にもなります。
2月ごろから 突如 大群で
現れるようになったといいます。
東京にいるんでしょう?
ワカケホンセイインコも この時期に→
だから 寒い東京の冬でも
生き残ってこられたんです。
世界30か国以上で
急激に増えているんです。
本来の暮らしぶりを見れば
その理由が分かるはず。
そこで もともとの生息地の一つ
スリランカに向かいました。
姿が全く見当たりません。
なんと田んぼ。ちょうど収穫の最盛期を迎えています。
あっ 鳥の群れが現れました。
舞い降りたのは倒れた稲の上。
全部で100羽近く。
スリランカでは 70年ほど前から→
爆発的に数を増やしている
場所があることが分かりました。
なんとスリランカでも
都会で増えているんです。
ワカケホンセイインコは
もともと開けた林や草原を好みます。
しかもスリランカは 仏教の信仰があつく
生きものを大切にする風習があります。
そのため
街なかの至る所にエサ台があり→
さらに 子育ては建物の隙間。
本来は木のウロに巣を作りますが隙間でも大丈夫。
驚くべき適応力で 都会で
数を増やすワカケホンセイインコ。
東京での暮らしぶりにも
その繁栄のヒントがあります。
ここでの行動に
ワカケホンセイインコが→
手すりに止まったインコたち。
スズメがやってきました。
しかしインコは じっと見ているだけ。
エサ台が安全かどうかを確認しているのではないかといいます。
物陰に隠れていたネコなどに
襲われてしまう可能性があるからです。
他の鳥をじっくり見て 安全を確認すると
一斉に舞い降りるインコたち。
そして 数で圧倒して
エサ台を独占してしまいます。
この「慎重さと ずうずうしさ」が→
さらに 慎重な暮らしぶりは夕方 ねぐらに入る時にも見られます。
よく見ると すぐに竹やぶに入らず
素通りしていますよね。
群れが向かった先は
竹やぶのそばの電線。
ねぐらに入る前には
必ず電線に止まります。
こうして ねぐらの中に
天敵のカラスなどがいないか→
周囲の様子を観察しているんです。
そして 異常がないことが確認できると一斉に ねぐらに向かいます。
都会という新天地で
生き延びることができたんです。
庭に ジュースの入った
瓶を置いたところ→
その数日後
インコがジュースを飲み始めました。
ちょっと待った!
どうしました? ヒゲじい。
いや 確かにきれいな鳥ですけど→
もともと いなかった東京で増えるのは問題なんじゃないですか?
ムクドリや
シジュウカラなどの小鳥。
農家さんには
大迷惑なんじゃないんでしょうかね?
確かに ミカンやビワなどの果物が
食べられたという→
農業被害というところまでは
至ってないそうです。あ そうなんだ。
しかし これから さらに数が増え
新たな食べ物を学び→
…と研究者も言っています。
「いんこげんにしなさい!」なんて言われなければいいんですけどね。
発信機を使って行動を追跡すると
驚きの生態が明らかに!
今回のご依頼は埼玉から。
こんにちは。
お便りをくれた…
その犯人を突き止めてほしいというのが 鈴木さんの依頼。
取材班はカメラを設置して
真相を確かめることに。
同時に産み落とされた卵は
カエルになるタイミングも同じ。
だから 一斉に池から上陸し
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