圧倒的に不足します。
さらに、停電や断水によって
一部の病院の機能が停止したと仮定すると
発災から8日間で…。
治療を受けられずに亡くなる人は
特に揺れの激しい
23区東部で続出し
7449人に上ります。
病院にたどり着いたにも関わらず
3人に1人の命が
救えないおそれがあることが
今回初めてわかりました。
≫医療関係者は、今回の分析に衝撃を受けています。
地域の救急医療を担うこの病院。
ベッド数150あまりですが
対応できる人数を大幅に超える
500人以上の負傷者が押し寄せる可能性があります。
≫さらに
停電や断水が長引いた場合
非常用の発電機や貯水槽は
最初の数日しかもたず
治療を続けるのは
困難になるといいます。
≫災害による
病院の機能低下などが原因で
実際に失われた命があります。
千葉県に住む渡邉幸也さんです。
ことし9月、台風の後
母・典子さんを亡くしました。
≫典子さんがいた
特別養護老人ホームは
気温が30度を超える中
停電でクーラーが停止。
熱中症の疑いで
救急搬送されますが
複数の病院から
受け入れを拒否されました。
停電や患者の殺到などが
理由でした。
ようやく受け入れ先が
見つかったときには
すでに病状が悪化。
翌日、亡くなりました。
小野≫いかがでしょう?
小芝≫だから、もう1つのものが止まってしまうだけで
枝分かれになって
さらに、そこから被害が拡大して。
しかも病院も、もちろん
全員お医者さんが
病院に毎日いるわけじゃ
ないじゃないですか。
だから、もし地震がきて
治療したくても
お医者さんも交通で…。
小野≫地震の起きたタイミングがいつかによっても。
小芝≫助けたくて
病院に行きたくても
病院に行けない先生も
もちろんいらっしゃるじゃないですか。
テリー≫先ほど、被災ツリーを
見て感じたんですが
全部連鎖しているような気が
するんですよ。
例えば、家がなくなる。
避難場所に行く。
今度はそうなると
実は会社に泊まるといいますけど
会社がなくなっているかも
分からない。
仕事がなくなっている。
家もなくなっている。
仕事もなくなっている。
そういう状況になると
精神的なものが
どんどん追い込まれていく。
そうすると今度は家族に当たる。
子どもたちもそれを見ているということになると。
小野≫心配なことは多いですよね。
テリー≫次から次に雪だるま式になってきますね。
小野≫そして、命の危機に
さらされるのは
病院に入院している人たちも
なんです。
≫熊本地震の発災から
1週間後に亡くなった宮崎花梨(かりん)ちゃんです。
≫当時、心臓病の治療のため
入院していました。
被災した病院は
倒壊のおそれがあったため
転院する必要がありました。
しかし周辺の病院には患者が殺到し
受け入れ先は見つかりません。
花梨ちゃんは100キロ以上離れた病院に
向かうことになりました。
ところが、道路は避難する人や支援物資を運ぶ車で渋滞。
通常の2倍以上の時間が
かかったといいます。
病院に到着した時には容体が悪化。
幼い命を救うことはできませんでした。
小野≫東京だったら…。