しかし、耐震化は進んでいません。
東京都は、20年前から
工事を進めてきましたが
完了したのは全体の4割。
すべて終えるにはあと数十年かかるといいます。
≫断水の際、命綱となるのは
ペットボトルの水。
しかし
最新のシミュレーションによると
日本全国からペットボトルの水が
なくなってしまいます。
大人が1日に必要な水の量は
3リットル。
被災した時点での
全国の在庫すべてを
首都圏に届けると仮定すると
発災から13日目
日本中の在庫が底をつくことが
分かりました。
≫こうした水不足を
さらに悪化させる
思わぬ要因も見えてきました。
この時期、全国各地で起きうるペットボトルの買い占めです。
全国に200の拠点を持つ
大手飲料メーカーです。
東日本大震災のときも
被災地以外で
ペットボトルを買い求める人が
急増したといいます。
≫想像を上回る需要に
出荷を急いだ結果
1週間で
在庫が底をつきかけたのです。
当時、東北の被災地では
水不足で体調を崩す人が相次いでいました。
石巻市の避難所では
1日の水の配給が
1人、500ミリリットルしか
ない日が
1か月、続いたといいます。
小野≫あの飲料メーカーは
東日本大震災の教訓から
備蓄拠点を分散したり
流通手段を確保したりという
対策を進めています。
でも、備蓄って大事ですね。
テリー≫1人1日3リットルですもんね。
小野≫小芝さんは
やってらっしゃる?
小芝≫いつも、水
6本入りの段ボールで
置いていたんですけど
家族3人で今、暮らしていて。
でも、1日1人
3リットルもいるんだったら
全然足りないとなって
買い足しました。
おうちにおける数も
限られてくるじゃないですか。
井上≫まさにそこでして
備蓄は大変なんですよ。
首都直下地震になると
全国から水が消えてしまうといわれているので
少なくとも1週間は確保したい。
そうするとこれだけいります。
10本半分の
ペットボトルを備蓄しておきたい。
これは大人1人分ですけども
それが例えば4人家族だった場合
これだけ必要になります。
42本。
小野≫これは確かに
置くスペースがね。
だいぶかさばりますね。
テリー≫これはトイレの水も含まれていますよね?
井上≫含まれています。
体を洗ったりする水も。
テリー≫トイレの水は
水道でもいいような気がするんですよ。
特に東京の水道は
すごくおいしいし。
これは水道の水でも
十分というなら。
小野≫でも、ためておかないと
いけませんが。
テリー≫空きペットボトルに
入れておけばね。
東京の場合は住宅が狭いので
あれだけのものを置けないんです。
井上≫あとは
高層マンションの場合
これは運ぶのは大変です。
小野≫スペースと防災っていうことの…。
室崎≫どこで備蓄するかですね。
家庭でも重要ですがメーカー側とか行政側で
しっかりスペースを
確保して、用意しておくことが
とても重要ですし。
小野≫あと、先生。
首都直下地震が起きたときに