2020/01/26(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル ホットスポット最後の楽園 season3(1)[SS][字]

<海を漂う 巨大な影>
<世界最大の魚 ジンベエザメ。→
めったに出会うことができない海の巨人だ。→
僕は
巨人の姿を間近で見たいと思っていた>
<その大きさに驚いた>
<それだけではない。→
水中の最速ハンター
バショウカジキの狩りが見られるのは→
世界でも この場所だけだ>
<そして 毎年夏になると なんと数百ものジンベエザメが大集結する>
<ここはメキシコ ユカタン半島。→
驚きは海だけではない。→
地下には ほかでは見ることのできない
不思議な世界が隠されている>
<なんとも幻想的な光景>
<ユカタン半島は 地球規模の地殻変動に何度も見舞われてきた。→
更に 恐竜絶滅の引き金となった
巨大隕石が衝突した場所でもある>
<ユカタン半島の
海と大地が織り成すミステリー。→
地球に起きた かつての惨事が→
想像を超えた不思議な世界を作り出しているのだ>
♪♪~
<ホットスポット。→
それは ほかでは見ることのできない
貴重な生き物たちの聖域>
<進化が生んだ多彩な命>
<大地に隠された地球の歴史。→
奇跡と偶然が引き起こした


命の不思議に迫る>
<真っ青な海と空が溶け合っている>
<熱帯の強い日ざしで海の中まで光があふれている>
<やって来たのは 北米と南米の間→
カリブ海に突き出したメキシコ ユカタン半島。→
日本の半分ほどの面積を持つ
その大地と周辺の海が今日の舞台だ。→
ユカタン半島には 自然界の常識を覆す
2つのミステリーがあるという。→
僕は 1つ目のミステリーを探るため
海に飛び込んだ>
<美しいサンゴ礁。→
ユカタン半島の沿岸には→
オーストラリアの
グレートバリアリーフに次ぐ→
世界で2番目の規模を持つ
サンゴ礁が広がっている>
<水が透き通っているため まるで
魚が 宙に浮かんでいるように見える>
<普通 サンゴ礁が発達するのは
四方を海に囲まれた島の周辺だ>
<ユカタン半島のような陸地の沿岸に
広大なサンゴ礁が出来るのは→
極めて珍しいという>
<サンゴは数ミリほどのポリプと呼ばれる個体が→
光合成をして
石灰質の骨格を作り成長していく。→
光合成をするには
透明で光をよく通す水が不可欠。→
大きな陸地の近くでは


川などから泥が流れ込みやすく→
サンゴ礁は発達しにくいのだ。→
それなのになぜ ユカタン半島の沿岸には→
世界有数のサンゴ礁があるのだろうか?→
これが最初のミステリーだ>
<そして もう一つのミステリー。→
その舞台がサンゴ礁の沖→
半島とキューバの間に広がる
ユカタン海峡だ>
<夏になると ある巨大生物が
毎年 大挙して押し寄せてくるという。→
案内してくれるラファエルさんは→
10年ほど前にその現象を発見した研究者だ>
ジンベエザメだ。
すぐそこにいるぞ。
すごい すごい そこそこそこ。
お~。
<お目当ての巨大生物は
このジンベエザメ。→
ふだんは 外洋で単独生活をしているため
めったに見ることができない幻の巨人だ>
<ジンベエザメを
間近で見る絶好のチャンス>
<近くで見るため 懸命に追いかけた>
<目の前を泳ぐジンベエザメ。→
その大きさに圧倒された。→
僕の5倍は あるだろうか>
<ジンベエザメは 世界最大の魚。→
大きくなると体長12メートル体重は11トンを超える。→
体の白い模様が

着物のジンベエの柄に似ているのが→
名前の由来だ。→
ゆっくりと泳いでいるように見えても追いつくのは一苦労。→
近づくと巨大な生き物だけが持つ
圧倒的な力強さが伝わってきた>
<初めて間近で見たジンベエザメ。→
その姿は 実に印象的だった>
<突然 大きく口を開けた。→
サメといっても目立った歯はない。→
食べ物は プランクトン。→