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2020/02/09(日) 21:00〜21:55 NHKスペシャル▽感染はどこまで拡(ひろ)がるのか〜緊急報告 新型ウイルス肺炎[字]

生字幕放送です。一部、字幕で表現しきれない場合があります。
≫中国・武漢市で隔離生活を送る
男性が取材に応じました。
男性が電話しているのは
新型ウイルス肺炎で入院中の父親です。
≫アジアの感染症を
コントロールするWHO
西太平洋地域事務局。
昼夜の別なく対策を強いられています。
≫この日は、医療体制が
十分でない国々への
感染拡大を防ぐための
緊急会議が行われていました。
≫新型のコロナウイルスの存在が
明らかになって1か月。
今、未知のウイルスの正体が
少しずつ明らかになろうとしています。
猛烈なスピードで拡散していく
ウイルス。
明確な症状がない段階でも
感染を拡大させる可能性が浮かび上がってきました。
(女性の叫び声)
≫日本の国立感染症研究所はウイルスの培養に独自に成功。
多数の死者を出したSARSの
ウイルスと比較することで
その毒性の解明を急いでいます。
≫さらに、世界各国は
新型ウイルスのワクチンの開発を
急いでいます。
この製薬会社は


これまでに蓄積した
さまざまなウイルスの
遺伝子情報から
ワクチンを作り出す
新たな手法を確立しました。
≫未知のウイルスを
正しく冷静に恐れるためには
どうすればよいのか。
世界各地からの緊急報告です。
虫明≫中国の武漢に出現した
新型のコロナウイルスは
中国以外の27の国と地域に
広がり
グローバル感染ともいうべき
様相を呈しています。
合原≫WHOが
新型ウイルスの存在を認めたのは
ちょうど1か月前。
中国では感染者は、3万7198人。
死者は、811人となり
2003年に流行した新型肺炎SARSの死者を超え
収束の見通しは立っていません。
虫明≫私は、17年前
SARSの封じ込めの最前線を
世界各地で取材しました。
当時を振り返って、今回の
新型ウイルスについて思うのは
感染拡大のスピードが速いこと。
さらに明確な症状がない段階でも感染を広げるおそれが指摘される
やっかいなウイルスだ


という点です。
患者に重い症状が現れれば
そこに新型ウイルスがいることがはっきりと分かりますが
今回は、いわば
見えにくい感染症であるため
ウイルスの封じ込めが
より難しい事態となっています。
合原≫昨日から今日にかけても
クルーズ船での感染者が増加したり
武漢で感染が疑われる
日本人の方が
亡くなったりという情報で
不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。
この番組では、新しいウイルスを
正しく冷静に恐れるために
これまでに分かっていることと
分かっていないことを
整理してお伝えします。
まずは、ウイルスが猛威を振るう中国・武漢で
今、何が起きているのか
見ていきます。
≫武漢で働く中国人社員の
安否確認に追われる
杉山拓さんです。
ソニーなど中国に進出した日本企業から
現地社員を育成する仕事を
請け負っています。
武漢の事務所で働く
中国人社員は、15人。
全員、自宅待機を

余儀なくされていますが
杉山さんは
一人一人と毎日連絡を取り
状況の把握に努めています。
≫杉山さんにとって気がかりな社員がいます。
幹部の梁さんです。
先月父親が新型コロナウイルスに感染して入院。
その父親と濃厚接触していた
梁さん自身も
38度を超える発熱が

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