2020/02/29(土) 15:45〜16:45 NHKスペシャル 選「死闘の果てに 日本vs.スコットランド」[字]
(実況)さあ ここは 早く仕掛けてくるスコットランド。ディフェンスが乱れている日本。
狙いは すぐに的中した。
(実況)間を割られた! 止められるか?→
また つなぐ つなぐ~! トライ!
代わって入った選手が日本のフォワードをなぎ倒し→
トライを奪ったのだ。
点差は 7点。
ついに 1トライ1ゴールの差まで迫った。
残り時間は 25分を切っていた。
世界も恐れる
スコットランドの後半の追い上げを→
しのぎきることはできるのか。
日本中が 固唾をのんで見守った最後の攻防が始まろうとしていた。
日本に突き放すチャンスが訪れる。
スコットランド陣内でボールをつなぎ続け→
21回にわたる連続攻撃。
しかし 選手たちは この時間帯→
「同じ絵」を見ていなかったと明かした。
攻撃のスピードを上げて一気にトライを奪いたい田村。
それに対して スクラムハーフの田中は
時間を稼ぐことを優先していた。
田中と交代した 同じスクラムハーフの流。
ディフェンスの綻びも修正できずにいた。
(実況)サイドを変えてきた。
しかし 上がりはいい。→
あ~ しかし 外のスペース。
残り25分は 日本代表にとって因縁のある時間帯だった。
4年前のワールドカップ。
ベスト8進出を狙った日本の前に立ちはだかったのが→
スコットランド。
(実況)つないでくる。お~っと アングルを変えてきた~!→
スコットランド トライ。
くしくも 同じ 残り25分。
1トライ1ゴールの差から
立て続けに 4トライを奪われた。
(実況)また 行かれてしまいました。
結局 日本は チームとしての一体感を取り戻せないまま→
45対10と大敗。
ベスト8進出は ならなかった。
今回
コーチとして試合を見守った長谷川 慎。
健闘しながらも 最後に勝ちきれない
かつての日本代表の姿がよぎっていた。
崩れかける日本。
この難局を いかにして乗り切ったのか。
選手たちへのインタビューから→
一つのプレーが チームの勢いを取り戻すきっかけになっていたことが分かった。
(実況)あ~っと
日本 初めてラインアウトをとられた!
それは
日本が得意としてきたラインアウトを→
初めて失敗した直後。
嫌な空気が流れた時のことだった。
(実況)さあ ここは 要注意~!
スコットランドが外に大きく展開したボールに→
福岡が鋭く反応。
福岡の後ろに走り込んできた 12番の中村。
福岡の
身を挺した捨て身のディフェンス。
このプレーが
自分たちのやるべきプレーを→
思い起こさせた。
(実況)2人がかり 止めた。さあ ここ チャンスだ。→
姫野が絡んでいる。
姫野が絡んでいる。 絡んでいる。→
取った! 日本 取った!
持ち味の 出足の鋭いディフェンスがよみがえっていく。
(実況)ここ 日本 気を付けたい。
スチュアート・ホッグ。 スチュアート・ホッグ!→
早く止めたいんですが。 よく止めた。
自分自身 そして互いを信じる気持ちが戻ってきた。
この苦しい時間帯
長谷川は 選手たちの成長に→
驚きを隠せなかったという。
240日に及んだ合宿を共に過ごしてきた選手たち。
日本ゴールを 何度となく脅かす
スコットランド。
一丸となって向かってくる
日本の選手たちの姿が→
強く目に焼き付いていた。
世界の強豪の中でも最も古い歴史を持つチームの一つ→
スコットランド。
自らの伝統 そして プライドにかけて彼らもまた 死力を尽くしていた。
(実況)リーチが下がります。
リーチ 下がりました。
残り8分。
チームの精神的な柱である2人のベテランが交代した。
しかし リーチは
ライン際に残り 立ち去ろうとしない。
仲間を鼓舞し続けていた。
(実況)つながれた!外 ピンチだ! スペースがある。→
あ~ よく止めました。→
ちょっと 外 スペースがある。→
止めたい!
リーチらの思いを継いだ選手たち。
精神と肉体の限界が迫る中→
それまで経験したことのない感覚にとらわれ始めていた。
負ければ 1次リーグ敗退の屈辱を味わう
スコットランドの選手たち。
しかし 彼らもまた