2020/12/29(火) 22:00〜23:30 マツコ・デラックスが紐解く日本のモテ現代史[字] 最強種族・女子大生のモテビジネス…
あんちゃんと呼び出す始末。
>>本当か?
>>とんねるずが広めた業界用語
は、業界人の公用語となる。
>>まあ、いろいろ番組に関して
の雑用とか、
タバコ買いに行ってこいって言われれば買いに行きますし。
>>番組のADさん、先輩が使う
業界用語を、
田舎の同級生との会話にさりげな
く挿入するだけで、
羨望のまなざしを集めることがで
きた。
おのれのステータスを確信した業
界人たちは、モテへの地盤固めに、
次なる一手を繰り出す。
自作自演ドラマだ。業界を舞台にした、
アナウンサーぷっつん物語。
登場する女性アナウンサーは、
あくまでも知的で清廉潔白。
プロデューサーはリーダーシップを発揮する切れ者。
ディレクターは、センスあふれる
クリエーター。
業界人みずからが、
荒唐無稽ともいえるキャラクターを設定し、
公共の電波に乗せ始めた。
ちなみに、
このドラマが放送されたのは月曜
夜9時、そう、月9である。
月9と呼ばれた一連のトレンディ
ドラマは、自作自演ドラマからス
タートしていたのだ。
これを皮切りに、
系列会社のモテに貢献したラジオ
びんびん物語など、
河田町は次々と業界設定ドラマを
打ち出していく。
むろん、後追いは業界人のお家芸。
他局も一斉に業界設定ドラマへとかじを切ったが、本家である河田
町を凌駕することはできなかった。
みずからモテ設定を作り上げた河田町は、やがて、業界トップに躍
り出る。
当時のサンデー毎日のアンケート調査を見てみよう。
青学女子に聞いた、好きなテレビ
局のランキングだ。
1位に輝いた河田町以下、六本木、
渋谷、赤坂と続き、わが麹町は5
位に沈んだ。
ちなみに、
神谷町の得票数がゼロだったとい
うことを言い添えておく。
モテ業界人の王国、河田町。
当然ながら、局内には、モテカー
ストが存在した。
頂点はなんといっても、
君の瞳をタイホする!
愛しあってるかい!といった、月9のプロデューサーや監督たち。
次いで、夜のヒットスタジオ、
FNN歌謡祭など、
音楽番組のPやD。
その下が諸国漫遊記などのバラエティのスタッフだ。
モテカーストの最下層、バラエテ
ィ班は、
格上のドラマ班からひそかにバ族
と呼ばれ、歯ぎしりしていた。
ならば、
当時の業界人が追いかけていたのはどのような女性だったのか。
あえて分かりにくさは承知のうえ、
業界用語で紹介してみよう。
その1、
ギロッポンの蝶、ステホス。その2、
キャンパスのそよ風、ダイジョ。
その3、
サーキットの花、クイレス。
その4、
空飛ぶ才色兼備、スッチー。
その5、
歩く自己顕示欲、デルモ。
最後にその6、禁断の果実、
タレントのワンフーだ。
さすがに注釈が必要だろう。ワンフーといっても中華の名店で
はない。
ふあんの逆さ読みである。さて、売れっ子P、すなわちプロ
デューサーには、デルモを落とす
必勝のパターンがあった。
最強お誕生日マニュアルである。
>>遊び過ぎだわ、今回。
>>さて、
プロデューサーにはデルモを落とす必勝のパターンがあった。
最強お誕生日マニュアルである。
>>お前、
遊び過ぎだわ、今回。
>>デルモを誘うのは、イタリア
ンの名店、
飯倉片町のニコラス。白ワインで乾杯し、
料理はアラカルトから。
その後は、お決まりの誕生日ケー
キが登場し、
店中を巻き込んでのサプライズ演出を繰り出す。
当然、ここまでは業界人でなくて