国民全員に打てる量を確保している国。
既に昨年12月初め→
数の面では 世界人口をカバーしていたワクチンですが→
半数以上の国と地域の人が
まだ受けられるかどうか分からない。
大きな格差が広がっています。
しかも ワクチンには この「格差」以前に大きなジレンマが。
「副反応」とは 免疫を獲得するために
ワクチンを打った時→
免疫「以外」に起きてしまう反応のこと。
肌が腫れる 熱が出るというところから重い障害を負ったり→
最悪の場合 死に至ることも。
副反応のリスクを限りなく減らす努力はされていますが→
まだ ゼロにはできません。
どんな副反応が出るかなんてまだ人類は知らないわけじゃないですか。
ウイルスの遺伝情報を解析して作る
「メッセンジャーRNAワクチン」。
一般に接種されるのは 今回が初めて。
人類が今まで向き合ったことのない「未知のワクチン」です。
感染拡大が続くアメリカやイギリスで
接種が始まっていますが→
重い副反応の例も報告されています。
ちなみに…
え~っとね
これは 結構 多分 あれなんですけど→
打たないといけないんだろうなと
思ってます。
だって 僕がワクチン ちょっと怖いから
打たないって言ったら→
それって 結構 やっぱ
影響力あるなと思って。
だから
「ワクチン打ってきたよ」って言うのが→
俺の仕事かなと思ってるっていうところは
あるかな。
そんなに打ちたくないなって思ってる
年齢ではあるんですよ。
だって 僕がワクチン打たずに…
コロナウイルスはコロナウイルスで若年層に対しては→
そんなに
脅威ではないのかもしれないけど。
人数の多い人たちで
克服しないといけないから。
そういった時に 社会全体を守るのに→
ワクチン打たないといけないとするならばまあ その要求には従おうっていうのが→
僕のスタンスです。
健康な人に打つものだからね ワクチンは。
かかったら大変な人とか→
かかりやすい人を守るために打つっていう観点ですると…
でも 一人にとっては 一人の人生で
一人の体なわけですから…
なんだけど 社会全体としては→
でも それで コロナで亡くなる人の数とその数でトレードしたら→
そっちの方が少ないから
いいじゃないかって言われれば…
たくさんの人が打ち 免疫を持つことで→
ウイルスの感染自体を減らすことができる。
しかし 予防のために打ったはずが
重大な副反応を起こすこともある。
このワクチンの「ジレンマ」に→
2021年私たちは どう向き合っていけるのか?
ヒントを求めて NHKが有する
膨大なアーカイブを徹底リサーチ。
今から61年前
日本でワクチンのジレンマと→
真正面から向き合った人々がいました。
「すべてがお役所仕事でねものがなされているんです」。
1960年にズームバック。
この年 北海道を中心に「ポリオ」が大流行しました。
<北海道が小児マヒの恐怖にさらされて
早くも5か月が過ぎようとしています。→
9月中だけで 北海道では
335人の患者が出て 16人が死んでいます>
当時 日本で認可されていた
ポリオのワクチンは→
サルの腎臓を使う
「ソークワクチン」のみ。
量産が困難で深刻なワクチン不足に
悩まされていました。
<この張り紙は もう4か月余り
ここに こうして張り付けられたまま→
人々の険しい視線に
さらされています>
量産しやすく 口からのむだけの
「生ワクチン」は→
アメリカやソ連で
既に接種が行われていましたが→
日本は 「効果や安全性が
確認されていない」として導入せず。
日本での感染拡大を知ったソ連から
生ワクチン10万人分が贈られましたが→
厚生省は 未承認薬品として
輸入を拒否します。
へえ~ 日本っぽいエピソードだな これ。
すげえ ジャパンだ。
結局 自衛隊によるDDT散布や
石灰散布で対応することに。
しかし 感染拡大はやみませんでした。
しかし 感染拡大はやまなかった。やまないでしょうね。
事態が大きく動いたのは