2021/01/15(金) 22:00〜22:50 ドキュランドへようこそ 選「私のような少女たちへ」[二][字]
悪いことだと分かってきました。
抵抗しましたが
力で押さえつけられてしまいました。
細い棒を束ねたもので たたかれました。
スプーンや数珠でぶたれることもありました。
体じゅう あざだらけになりました。
外で警察官を見ると 父は→
あいつらに近づくとレイプされるぞ
と言って 私を怖がらせました。
家の中には 男は自分しかいないが→
外に出たら20人もの男に集団で襲われる。
ボロボロになって死んでしまうぞ
と言うんです。
死んだら 遺体は どぶに捨てられて
ゴミとして始末されると言われました。
新しいベビー服を買いました。
赤ん坊を里子に出す時せめて 清潔な服を着せてやりたいから。
(ディレクター)里子に出すのに
後ろめたさはありますか?
いいえ。 娘一人でも大変なんです。
時々 娘と一緒に死んでしまおうかと思うこともあります。
弟たちが 少しお金を入れてくれますが
十分じゃありません。
一体 誰が お腹の子の養育費を
払ってくれるんです?
♪♪~
(赤ちゃんの泣き声)
♪♪~
♪♪~
♪♪~
(赤ちゃんの泣き声)
(赤ちゃんの泣き声)
(泣き声)
(携帯電話のボタンの操作音)
(ザイナブの泣き声)
(ぐずる声)
♪♪~
(はしゃぐ声)
3時ごろに ようやく女性が迎えに来ました。
彼女は2万ルピーを置いて→
赤ちゃんを連れていきました。
あの子が いなくなった途端→
涙が止まらなくなってしまって…。
そのあと5日間
あの子のことが頭を離れなくて→
水も喉を通りませんでした。
仲介してくれた女性に電話して→
赤ん坊を返してほしいと言いました。
そして 里親に会って→
この話は なかったことにしたいと
伝えました。
相手が ひどく怒っていたので→
子どもは裁判の当事者だから里子にはできないと→
弁護士に説明してもらいました。
彼らは しぶしぶ引き下がりました。
決めたんです。
父親が誰であろうがレイプで できた子だろうが 関係ない。
息子は手放しません。
引っ越すことにしました。
叔父に
居場所を知られたおそれがあるので。
叔父は
私たちを ずっと探しているんです。
見つかったら
何をされるか分かりません。
弁護士から聞いたんですが→
検察官のところに 男性がやって来てこう言ったそうです。
「カテラには男がいて
赤ん坊は そいつとの子だ。→
自分の父親にレイプされたというのは
真っ赤なウソだ」と。
検察官は男性に
裁判で証言してほしいから→
供述書に署名するように言いましたが
彼は署名しないで立ち去りました。
背が高くて髪の長い
大きな目をした男だったそうです。
叔父の特徴に当てはまります。
♪♪~
カテラが撮影を再開してほしいと
言ってくるまで→
待つことにしました。
昔から アフガニスタンの女性には→
それぞれ 100人の所有者がいると
言われてきました。
父親 兄弟 叔父 近所の人たち。
彼らは私たち女性に代わって 話をします。
女性のことは 何でも自分たちに
決める権利があると思っています。
だから 私たちの声は
どこにも届かないのです。
(ミシンの音)
私は 何の資格も持っていないので仕事に就くことができません。
それに もし 仕事が見つかっても→
すぐに 身元がばれて解雇されるでしょう。
それでも 家賃の支払いがあるし→
子どもの薬を買う お金も必要です。
(ムハンマドの ぐずる声)
♪♪~
お風呂に入っていた時に→