2018/06/30(土) 13:05〜13:50 西郷どん(24)「地の果てにて」[解][字][デ][再]

(吉之助)帰ってきたら→
また みんなで鰻を食べっが!
<国父 久光に逆らった吉之助は→
再び島流しの命を受けました。
そして…→
吉之助が 京を去ってから程なく→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の仲間同士が斬り合う→
寺田屋の悲劇が起こりました>
(お虎)大久保はんちょっとは食べはらな→
体に毒どすえ。
おむすび置いときますよって→
食べておくんなはれ。
<一蔵は 寺田屋での一件を食い止められなかった責めを負い→
自ら 久光に

謹慎を願い出たのです>
(一蔵)有馬さぁたちの命
無駄には致しもはん。
必ず日本を変える。
おいたちの手で…。
♪♪~
「吉之助さぁ今しばらく待ってくいやい。→
おいが必ず…
必ず島から呼び戻す」。
一蔵どん 待っちょっど。
<吉之助は徳之島へ→
村田新八は喜界島へ島流し。→
それが 久光の命に背いた2人への処罰でした。→
扶持などは一切与えられず

食べ物も何もかも→
自分で手に入れなければ

なりませんでした>
こん島から
大島は見えっとじゃろか?
(島の言葉で)
んにゃ…。
≪(愛加那)旦那様!
≪(愛加那)旦那様!
(愛加那)旦那様!
♪♪~
旦那様。
愛加那。
ないごて?

女子か…。
(泣き声)
なんと愛らしか子じゃ。
(富堅)ほれ。
大きくなったのう!
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
菊に草ち書いて 菊草じゃ。
なんと
愛らしか顔をしちょっとじゃ。
こげな かわいか赤子は
見たこっがなか。
おいに似ちょっとも
どげんじゃろうか…。
大女になっては

嫁のもらい手がなか。
菊次郎 菊草 あいがとな。
徳之島まで大変じゃったな。
うん…。
(富堅)愛加那?
(富堅)愛加那?
そげなこっがあったとか。
富堅義兄さぁ
ありがっさまりょうた。
(富堅の寝息)
分かった。
おいのそばにいてくいやい。
♪♪~
<一方 久光は
京での働きを朝廷に認められ→
ついに 江戸城に勅使を遣わす事に
成功しました>
勅書を。
<井伊直弼亡きあと徐々に力が弱まってきた幕府は→
無位無官の久光の
武力を背景にした朝廷の意向を→
無視する訳にはいかず…>
(小松)公方様は 勅書を丁重に受け取られたとの事にございます。
(久光)よし!
<幕藩体制が始まって以来→
前代未聞の出来事となりました。→
その結果 幕府は→
安政の大獄以来 政界から
追放されていた一橋慶喜を→
将軍後見職に→

松平春嶽を政事総裁職に任命したのです>
(春嶽)おお~ 一橋殿!
よう参られた。→
ささっ こちらへ。
今 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の国父殿に→
改めて 礼を申しておった
ところじゃ。 のう? 国父殿。
(久光)ええ もったいない
お言葉でございます。
一橋様 私は
こいからの日本のために→
お二方のお力がなくてはならんと
そう考えております。
(慶喜)フッ…。
(久光)此度の事だいよりも喜んでおられるのは→
亡き兄上に相違ないと
思っております。
こいからは 私が兄上に成り代わり
お二方と共に手を取り合って→
こん日本を異国に負けん
強か国にしていきたいと→
そう願っております。
(笑い声)
(慶喜)島津殿。
はっ。
そのお言葉は
亡き兄上の猿まねか?
は…?
(慶喜)お主に この日本の何が分かるのだ?
軽々しく日本などと口にするな。

一橋殿 それは ちと失礼では…。
失礼どころか
無礼千万なのは この者です。
越前様は 政事総裁職。
俺は 将軍後見職。
で お主は何者だ?
おいは さ…。
私は [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の国父でございもす!
「私は [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の国父でございもす」。
何が国父だ ただの隠居だろ。
お主の事など江戸では誰も知らねえよ!
ないを申されもすか!
此度の事… 此度の事は→
おいが 天… 天子様に申し上げて
かなったこつでございもす。
そいを
お忘れにならんでたもんせ!
ん? 分からんなぁ。
大和言葉でしゃべってくれ。→
お主の兄 斉彬殿は
先見の明がある切れ者であった。
だが お主は
兄とは似ても似つかぬ→
ただの芋じゃねえか。
いっ…!
(慶喜)芋が なれなれしく
天子様などと口にするな。
天子様が汚れるわ!
我々と仲間づきあいをして名を上げようなど→
ゆめゆめ思わぬ事だ。

用が済んだんなら早々に[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に帰られよ。
あの牛男は
ここには来ておらんのか?
死んだというのは 嘘であろう?
畏れながら 牛男とは西郷の事でございますね?
俺と腹を割って話したければ
西郷を連れてまいれ。
芋では話にならん。
♪♪~
高か高か高か~。
<同じ頃 吉之助は愛加那や菊次郎 菊草たちと→
穏やかな日々を過ごしていました>
<愛加那たちが徳之島に来て5日目の事>
愛加那
こいは ふっとか男になっど。
(愛加那)菊次郎。
相撲もの。
よかよか! やりもんそか。
上等でごわす。
≪西郷殿はおられるか?
どげんしもした?
西郷殿 徳之島への遠島を改め→
沖永良部島への遠島を申しつけ致す。
藩命にごわす。
分かいもした。謹んで お受け致しもす。
舟の支度ができるまで
おはんの身は→
代官屋敷にて お預かり致す。
はっ。
愛加那。

騒いだら いかん。
逃げも隠れもせんで。 家族に
別れの挨拶をさせてくいやんせ。
手短に。
大丈夫じゃ。一蔵どんが必ず呼び戻してくれる。
富堅義兄さぁ
ありがっさまりょうた。
愛加那 あいがとな。
♪♪~
夢のように楽しか5日間じゃった。
♪♪~
(菊草の泣き声)
♪♪~
<吉之助が更に流される事となった
沖永良部島は→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から最も遠い島の一つで→
一度流されるとその大半が戻ってこられない→
辺境の地でした。
久光が命じたのは…>
<島に流すだけでなく
更に 牢に入れる罰は→
極めて異例の厳しいものでした>
(黒[外:956977F3BFB97EB3B8A018FC65FD5AA6]原源助)土持。(土持政照)はっ。
西郷吉之助。→
国父 島津久光様の命に背いた罪により こん地にて→
囲いに召しこみと致す。 観念せい。
(鍵が閉まる音)
(川口雪篷)ひどかなぁ。
一体 何をやらかしたらあげな罰を受けっとじゃ…。
(笑い声)

(土持)先生。
おいは 土持政照と申しもす。
まさか 生身の西郷先生にお会いできるち→
夢のようでございもす。
先生?
(土持 鶴)
あんまぬ鶴でございます。→
この子や
この島んてぃ生まりたしが→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩で学び 役人としてぃ
ここに戻てぃきちゃんど。
おいは 永良部の言葉は…。
母の鶴でございます。 おいはこん島で生まれもしたどん→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩で学び 役人として
ここに戻ってきもしたち。
そうでごわしたか。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩には 西郷様という→
偉かお人がいると この子から
ずっと聞かさりてぃおりました。
まさか罪を犯し
流さってぃきゅんとは…。
あんま! 西郷先生や→
日本のために日本を変えようち思てぃ→
気張とぅぬ方でゃ!
そんな立派な御方が→
なぜ流されてぃきちよ?
う~ん…。
とにかく 説明でぃきらんくらい
偉かお人でゃ!
あの… 用は ないでごわすか?

(2人)ああっ!
こいはいかん。 こげんたくさん!
みんなの大事な食い物ではごわはんか。
土持どん…。
いや ほんのまね事でございもす。さっ 腹が減っておられもんそ。
食べてくいやんせ。
皆様…。ほいなら 半分だけ頂きもす。
♪♪~
うまかぁ。
よかた よかた。
あいがとさげもす。 こいでいつ[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から呼び戻されても→
恥ずかしくなか働きができもす。
<吉之助は 藩命により→
牢から出る事を
固く禁じられていました>
(土持)先生!
<それを監視するのが島役人である土持の役目でした>
たった今
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から文が届きもした。
あいがとさげもす。
(土持)あっ!
雪篷殿!
セッポウ殿?
いかにも!
わしは 川口雪篷じゃ。
わいと同じ
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から流された罪人じゃ。
もう10年もおっで退屈でのう…。
雪篷殿 返してくいやんせ!そいは 西郷先生に届けられた→
大事な文でごわす!

土持 中を改めたか?
いや…。
あっ!
あっ 「西郷吉之助 切腹を命ず」!
あべ!?なんち!?
…とは書かれちょらんの。
(笑い声)
(土持)
雪篷殿 笑い事ではごわはん!
さて ふむ… 海江田ちゅう男が→
くだくだと面倒くさかこつを書いておる。
ほあ 読んど!
「らっきょう久光は…」。
(海江田)「らっきょう久光は
天下の乱賊を鎮撫し→
京に平穏をもたらしたとされ→
その名声を天下にとどろかせる事となり申し候。→
一蔵の尽力によるところ
甚大なり」。
大久保殿! こいを。
(海江田)「一蔵は 寺田屋での一件以来→
出仕辞退などと→
殊勝なこつを言うちょったどん→
翻す動きの素早か事…。→
今や久光の寵愛を受け→
側近第一の者として
出世の階段を上がっちょっ。→
一蔵は そげな男じゃったんじゃ」。
次は 大山っちゅうやつからじゃ。
また くどくどと→

一蔵とやらのこつが書いてある。→
読んど。 「有馬を…」。
(大山)「有馬を失いし悲しみも癒えぬのに→
よく国父様にかしずけるものよち
一蔵を罵倒したどん」。
無礼であるぞ!
(大山)こんままでよかとか!?
(大山)
「一蔵が ないを考えちょっか→
おいは もう分からん。
吉之助 おはんがおらんと→
こん[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩は バラバラじゃ」。
あ~っ!(大山)「おいたちだけでは→
どうにもならん。
はよ帰ってきてくれ」。
大山さぁも俊斎どんも
どげんしたとじゃ。
一蔵どんの心の内が見えんとは…。
わいには見えるっちゅうとか?
一蔵どんは友じゃっで。
友ならば…→
ないごて 側近までなった
ちゅうのに→
わいの遠島処分を解かん?
ないごて こげな最果ての島で→
牢獄に入れられたのを
見過ごしておる?
人は 裏切るもんじゃ。
人の心の内など見えるはずがなか!
おいは 友を信じちょっ。

ほ~う。
考えてみ? 島に流された上に→
野ざらしの牢に入れられるなど→
死ねち言われてるのと同じじゃ!
そん上 わいが毎日食べておる飯じゃって…。
土持 本当の事を言うてやれ。
飯が どげんした? 土持どん。
代官所から申し渡されているのは
日に一度 僅かな冷えた麦と→
塩だけでございもす。
これで分かったか!
最初から わいを
殺そうとしておるのじゃ!
国父様も
わいが友と呼ぶ一蔵とやらも!→
土持。→
おはんらが飯を運んでくんのは→
こん男が もうじき死ぬと
思うておるからじゃろうが。
わいに切腹の命が
いつ届くかも分からん。→
じゃっで 今のうちに
ありったけのよかもんを→
食わしてやろうちゅう
島の者たちの情けじゃ。
そげな事も知らんで→
何が友を信じちょっじゃ。(笑い声)
♪♪~
<雪篷との一件以来吉之助は藩命に従い→
土持たちの食事に

手をつけなくなりました>
西郷先生! お願いじゃっで→
今日こそはこいを召し上がってくいやんせ!
無用でごわす。
どうか お捨て置きやったもんせ。
一日一度の麦と塩だけでは
ほんのこて死んでしまいもす!
土持どん こん食い物は
島のみんなで平らげてくいやんせ。
西郷先生…。
あっ どんな様子だった?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から便りは?
来ちょらん。
<それから何日も何日も→
吉之助は ただ座禅を組んで動きませんでした>
♪♪~
こりゃあよか見せ物ができたわい。
♪♪~
愛加那。
旦那様…。
<吉之助は 一蔵を信じて→
来る日も来る日も待ち続けました>
西郷先生。
西郷先生!
西郷先生!
西郷先生 西郷先生!
ここにいては死んでしまいもす。さっ…。
やめ!
藩の命に逆らえばおはんらに迷惑がかかっで。
あいがとさげもす。

♪♪~
このままでは
西郷先生が死んでしまう。
♪♪~
おいは 友を信じちょっ。
♪♪~
♪♪~
 心の声 
おいは 死ぬのか…→
そいでもよか。
もともと死んだはずの命じゃ→
今更 惜しくはなか…。
おいじゃ! 忘れたか!?吉之助さぁ!正助どん!
西郷を生かして下さいませ。
必ず生きて帰ってくっでのう。すぐに おいが呼び戻す。
 心の声 
一蔵どん すんもはんここまでかもしれん。
旦那様~! 旦那様!
愛加那。旦那様。
愛加那…。
菊次郎…。
き… 菊草…。
 心の声 おはんにしかできんこつがまだあっとじゃ。→
生きろ。→
まだじゃ。→
まだじゃ!→
生きろ!
♪♪~
ああっ。
西郷! わいは死んでも

友を信じっとか!?
♪♪~
ああっ!
うっ ん…。
♪♪~
先生! 先生! 西郷先生!
西郷先生。
先生…!
♪♪~
<今宵は ここらでよかろかい。→
西郷どん チェスト! 気張れ!生きろ!>
西郷ど~ん!
(土持)西郷さぁえらい事にないもした!
(雪篷)エゲレスと戦になる前に
止めんにゃならん!
あの芋が…。
今こそ [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩が一つになる時じゃ!
おはんら やっど!
(一同)おう!
エゲレスじゃ!
攻めてきもした。
何じゃち…。
鹿児島市から南へ およそ500キロ。
徳之島は
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩の流刑地の一つで→
当時 200人ほどの罪人が
暮らしていました。
島津久光の逆鱗に触れた西郷は
島流しの処分を受け→
湾仁屋湊に降り立ちました。

この場所で自給自足の生活をしながら→
島民たちと交流を深めた西郷。
村の青年たちとの力試しでこの石を頭の上まで持ち上げ→
みんなを驚かせたといいます。
奄美から来た→
愛加那と子どもたちとの再会を
喜んだのも つかの間→
沖永良部島への遠島命令が
届きます。
港で護送船を待つ17日間
西郷が とう留していた奥山家。
その庭先には
西郷が腰掛けたという松が→
今も大きく枝を伸ばしています。
島に滞在した2か月半→
誰とでも分け隔てなく接する
西郷の人柄は→
今も語り継がれています。
2018/06/30(土) 13:05〜13:50
NHK総合1・大阪
西郷どん(24)「地の果てにて」[解][字][デ][再]

吉之助(鈴木亮平)は沖永良部島への遠島を命じられる。しかも、野ざらしの牢に入れられるという極めて異例の極刑だった。そこに謎の流人・川口雪篷(石橋蓮司)が現れる。

詳細情報
番組内容
徳之島に流された吉之助(鈴木亮平)のもとに愛加那(二階堂ふみ)が二人の幼子を連れてやってくる。愛加那たちと徳之島でつかの間の穏やかな日々を過ごすが、吉之助はさらに沖永良部島への遠島を命じられる。そこは薩摩から遥か遠く、一度流されるとほとんどが戻れないという地の果てだった。しかも野晒(ざら)しの牢(ろう)に入れられるという極めて異例の極刑だった。その牢に酒に酔った謎の男、川口雪篷(石橋蓮司)が現れる
出演者
【出演】鈴木亮平,瑛太,二階堂ふみ,北村有起哉,高橋光臣,町田啓太,松田翔太,高橋努,近藤春菜,斎藤嘉樹,大島蓉子,津田寛治,青木崇高,石橋蓮司,木内みどり,柄本明,【語り】西田敏行
原作・脚本
【原作】林真理子,【脚本】中園ミホ


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇