2018/03/31(土) 13:05〜13:50 西郷どん(12)「運の強き姫君」[解][字][デ][再]

(吉之助)殿!
殿!
(うめき声)
<一命を取り留めた斉彬は→
ようやく全快の時を迎えました。→
安政2年 お由羅騒動で
処罰された人々に対する→
特赦令を出したのです。→
そして 正助の父 次右衛門も…>
(次右衛門)キチ スマ ミネ…!
大きくなったなぁ!
(福)ようご無事で…。
(正助)父上 長い間 まっこておやっとさあでございもした!
いやはや
ほんのこて長かったのう!
(笑い声)
(吉二郎)おめでとうございもす!
(琴)おめでとうございもす。
ご無事で何よりでございもす。
おはんらにも迷惑をかけもした。
ほんのこて あいがとさげもした。
(熊吉)うちの旦那様と奥様も
お帰りになっ日を→
心待ちにしちょいもした。
亡くなられた事は便りで知っちょったどん→
吉兵衛さぁの顔が
もう見れんとはな…。
(きみ)吉兵衛は おはんが戻って→
また相撲を取っとを楽しみにしちょったが。
旦那様は そいを

何よりも楽しみに…。
のこった!
(満佐)次右衛門さぁ頑張ってたもんせ!
(吉兵衛)な… なんち!
お~っ!
(笑い声)
♪♪~(琴)
<一方 江戸では…>
♪♪~(琴)
幾島様 落ち着いてたもんせ。
殿は 今…。
(幾島)控えよ。
はっ。ご多忙の御身という事ぐらい→
重々承知しております。
それゆえ こちらから参るのです。
じゃっどん 幾島様!
西郷。はっ。
その方 お殿様から
何か聞いてはおらぬか?
篤姫様お輿入れの件
一体 いつまで待たせるのじゃ!?
そいは…。
(戸が開く音)
(篤姫)何の騒ぎじゃ?
2人とも大きな声で。
何でもございません。
それにしても 今年の桜は→
一段と美しゅうございますのう
西郷さん。
はぁ… まっこて! ハハハハ。

<お輿入れが決まらぬまま→
篤姫が江戸に来て2年の月日が→
いたずらに過ぎようとしていました>
幾島様。 幾島様ち…!
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
≪♪♪~(琴)
(斉彬)於篤は腕を上げたのう。
畏れながら 申し上げたき事が。
何だ? 珍しいな。
今のまま 公方様へのお輿入れが
決まらん事には→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の ただの姫様にすぎませぬ。
日本一のお姫様になられるためには→
一日もはよう公方様への
お輿入れの期日を定め→
御台所様になるという お覚悟を
持って頂かなければなりません。
お殿様 いつになったら→
御公儀より お許しを頂戴できるのでございましょう?
阿部様を通じ
一日もはよう お許しが出るよう→
働きかけてはおる。 だがのう…。
この事を よう思うておらぬやからが 横やりを入れてくる。
それは 彦根様
井伊掃部頭様でございますな?→
何でも 他藩の姫様を御台所にと

お考えやとか。
フフフッ。 さすが幾島。
当節は 女子とて御政道の裏に通じておりますゆえ。
で いかに?
畏れながら お殿様なれば この一件→
その女子の御政道より
働きかけてみるというのは→
いかがでございましょう?
大奥の力を借りて輿入れの話を進めるという事か?
一日でもはよう
新しい御台所様をお迎えし→
公方様が お世継ぎを授かる事
これは 大奥の悲願であるかと。
そして 誰よりも
お世継ぎを願うておられるのは→
公方様のお母上様のはず。
本寿院様か!
まずは 本寿院様に お近づきを。
幾島 人も金も惜しまず使え。頼むぞ。
ははっ。
西郷さん 大奥を攻めるんは→
一筋縄ではいきません。
あんたさんにも→
外側から目いっぱい
働きかけてもらいますよって。
よろしいなぁ。
はっ。
(慶喜)何も知らないんだな。
公方様は大うつけ世継ぎはつくれん。
(山田)ん!

はっ。
くれぐれも各藩お屋敷
宛先を間違う事なく→
急ぎ お届けせよ。
はっ。それと…→
これは 殿からじゃ。
こいは?ん?
書状だけではなく
手土産の一つでも用意致せとの→
仰せじゃ。 入り用とあらば
千両 万両 遠慮なく申せとの事。
千両 万両ち!?
ではな。
西郷。
篤姫様!
どげんなされたとで
ございもすか?
何やら お屋敷の中が慌ただしいと
思うてな。
このところ幾島も
すぐ姿が見えぬようになる。
まっ おかげで こうして 気ままに
抜け出してこられるのじゃが。
はっ。
西郷 我が輿入れもしや 事が破れたのでは?
めっそうもなかこっでございもす。
江戸に来て もうすぐ2年じゃ。
されど 私は
いまだ この屋敷におる。
お殿様も今

御公儀に働きかけておられもす。
それでも お許しが得られぬ
というのは→
よもや公方様が望んでおられぬ
そういう事ではないのか?
畏れながら お聞き致しもす。
何じゃ?篤姫様は→
まっこて どげな事があろうとも→
御台所になりたかとでございもすか?
当たり前じゃ。
もし それが かなわぬのならば→
江戸におる事
父上の娘になった事すら→
意味をなさぬではないか。
西郷 そなたも力を貸してくれ。
頼む。
はっ。
♪♪~
いらっしゃいませ。
ご案内です!
いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!
いらっしゃいませ。
さあさあ 奥の方へ。
いらっしゃいませ。
あんたさんらはいっつも こんな所で→
無駄なお銭を
使うておられるのやな。
んにゃ… いつも来ちょっ訳では。
(2人)西郷様。
まあ 他藩のお人らも

よう出入りしてはるみたいやし→
内情を探るには悪ないでしょう。
はい。
いっつも西郷さんには
お世話になっております。
大隅屋の内儀 いくでございます。
さぁさ 今日は楽しゅうやりましょ。
お江戸の事
いろいろ聞かせておくれやす。
(ふき)
西郷さぁのお知り合いですか。
(タマ)いく様
何でも聞いて下しゃんせ。
頼もしいわ!
そんなら 伊達様の御家中は→
こちらに お見えになりますの?
(タマ)ええ よく。そうですか。 その御方らは→
どのくらいのお役の方です?
そうですねぇ…。
あんまり
お銭は持ってないですね。
それなら 前田様の御家中は
こちらに お見えになりますな?
ええ たまにいらっしゃいます。
そうですか。
さぁさ もっと飲んで
いろいろ おせぇて下さいませね。
ほんのこっでごわすか。
まんじゅうが緑色をしちょっとちゅう事?
そろそろ 西郷~。

松田様 お輿入れの事は よしなに。
(笑い声)
分かっとる分かっとる。任せておけ!→
お前も飲め飲め飲め。
頂きもす!ク~ッと。
(笑い声)
♪♪~
よっ はぁ~!
♪♪「カライモ イブスキ サクラジマ」
♪♪「さつまというたらカライモじゃ」
ほっ!
西郷とやら!
はっ。気に入ったぞ。
わしに任せておけ。
ありがとうございもす!ありがとうございます!
愉快じゃ愉快!
(騒ぐ声)
おっ。 2人ともそろって
どげんしたとな?
(俊斎)うっ くっさか!
大山さぁ こいは酒のにおいではごわはんか?
(大山)うん どれどれ。
ないな~。
ん! こ… これは
酒のにおいだけではなか。
女子ん衆らの おしろいの匂いが
プンプンしちょっ!
あっ ないごて~!
おいは悲しかど 吉之助。
わいは ここんとこ

磯田屋に入り浸って→
わっぜ派手に
騒いじょっそうじゃなかか!
おタマさぁが教えてくれたど。
今夜も門限をとっくに過ぎての帰り。
おいたちに内緒で 今まで磯田屋で
楽しんじょったに違いなか!
おいは寝もす!
おい 吉之助…!
<[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩でも 必死に
もがいている人がおりました>
先日 宝島事件の記録を
ご所望されちょいもしたで→
こん記録にも
興味がおありかち思い→
ご無礼千万ながら
お届け致しもした。
うん。
♪♪~
「此度の御赦免には あなた様の→
なみなみならぬお働きがあったとの噂を側聞し→
何としても御礼申し上げたく
無礼を省みず筆を執りもした。→
この大恩を生涯忘れる事なく
忠義を尽くす事→
お誓い申し上げもす」。
あ…。
♪♪~
<この方が 徳川 十三代将軍家定の母 本寿院。→
御台所を立て続けに亡くした

家定を支える→
大奥最大の権力者でございます>
(本寿院)のう 幾島。はっ。
いつもにも増しての
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩殿のお心遣い→
かたじけなく思いまするぞ。
のう 歌橋。
はい。 どれもこれも
銘物ぞろいで→
さすがは[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩守殿。
皆 色めき立っておりまする。
そなたが一番
色めき立っておるのであろう。
あら また そのような事を…。
(笑い声)
我が殿にも
本日の首尾を申し上げねば。
さぞや
お喜びになる事と存じまする。
(笑い声)
さて 幾島。はっ。
このような豪華な献上の品々を
もろうては→
知らぬ顔もできませぬなぁ。
さすがは本寿院様。お見通しでございましたか。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩より新しき御台所を迎える話。
事が うまく進んでおらぬと聞いております。は…。
大藩といえども [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩は外様。
御公儀には それを快く思うておらぬ者がおるとか。
水戸の御隠居殿は→

近頃は お静かになされておるそうにござりますな。
ならば 彦根殿か。
本寿院様 当家の篤姫様には→
一度 京の近衛家へ
ご養女に入る話→
既に決まっております。
ほう それはよかろう。
あとは…。
我らの後押しが欲しいという事じゃな。
さようでございます!
篤姫様は 江戸に参られて2年諸芸百般 御習得も怠りなく→
もはや どこに出しても
恥ずかしゅうない→
姫君にございます。
何とぞ お力添えを…!
幾島。
はっ。
私は母として
公方様の妻になる者に→
最も望む事がある。
我が子を一人にしてほしくはない。
あの子を置いて 先立つ事だけは
してほしくはないのじゃ。
本寿院様
篤姫様の最も優れたところは→
お体が丈夫な事。
その上 恐ろしく運がお強い。
(2人)運?
遠き[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩にお生まれになった姫君が→
将軍家輿入れのお話を

頂戴致しますのも→
運の強さにほかならぬ事。
この幾島が お約束致します。
強き篤姫様ならば→
末永く公方様に添い遂げられるに違いありませぬ!
ならば…→
その運とやらに乗ってみようか。
(本寿院)公方様。
(家定)うん?
(本寿院)今日は
この2人の前で はっきりと→
新しい御台所をお選び下さいませ。
御台所?
母の願いを
お聞き届け下さいませ。
(阿部)本寿院様 これは?
この中より御台所をお選び下さいませ。→
公方様の御意志とあらば
誰も口を挟めますまい。
(井伊)
いや しかし 新しい御台所様をこのような事で選ぶとは…。
(本寿院)この中より
お選び下さいませ。
これにする。 母上。
わ… 私めを御台所に?これはこれは 公方様→
この井伊掃部頭を
お選び頂けます…。
(本寿院)公方様?
公方様のかわいがられていたアヒルが急に弱ってしまいまして。
♪♪~

死んだ。
死んだ。 また死んだ。
みんななぜ 余を残して死んでしまう…。
余は 死なない御台所が欲しい。
死なない姫は どれじゃ?
死なない命はありませぬ。
されど 体が丈夫で→
運の強い姫は この方です。
ほう これか。
では これにする。
(本寿院)よくぞ お決めになられました。
はっ。 すぐに お輿入れの手はずを
ととのえまする。
(井伊)待たれよ 阿部殿。
このような事で→
まことに御台所様を決めてよいと
思うてか!
掃部頭。 そなた 家臣の分際で→
公方様に異を唱えるつもりか。控えよ!
♪♪~
恐ろしく運が強き姫君か。
<そして その年の秋>
父上それは まことにござりますか!?
(斉彬)先ほど
阿部様より書状が届いた。
公方様との御婚儀
本年12月と相決まった。
ははっ!
お父上様ありがたき幸せにござりまする!
うむ。

篤姫様 祝着至極に存じまする。
幾島
そなたの働きかけのおかげじゃ。
いいえ
私は何にも致しておりません。
隠さずともよい。
私が何も知らぬとでも思うてか。
全ては 篤姫様がお引き寄せに
なられた事でございます。
まことに強き… いや→
ふとか女子でおられもすな。
もすな?
(笑い声)
西郷 幾島が[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の言葉を話した。
「もすな」じゃと。
西郷?
(斉彬)於篤。(篤姫)はっ。
(斉彬)まことに
めでたき事ではあるが→
これからじゃ。
(篤姫)はい。
篤姫様には これよりは
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の姫様としてではなく…。
将軍家御台所として なお一層
そなたの指南を頼みたい。
幾島 これ このとおりじゃ。
よろしゅうのう。
於篤。
公方様の事は どのような御方か気にはならぬか?
気にはなりまする。

なれど 公方様は この日の本にたった一人の公方様でございます。
ほかの何者とも
比べる事もできぬ御方。
どのような御方などと
口にする事すら→
許されぬ御方でございます。
あっぱれでございます 篤姫様!
されば お父上の娘としての
残された年月→
惜しむ事なく努めてまいりたいと
思いまする。
よう言うた。
下がってよい。
ははっ。
西郷。
そなたも
手を尽くしてくれたのでしょう。
礼を申します。
はっ。
於篤はな…。
於篤は不幸になる。
♪♪~
西郷。
はっ。
何か もの言いたげな顔をしておるな。 何だ?
畏れながら…→
まっこて畏れながら→
篤姫様は ないも知らんまま→
お輿入れをなさっとでございもすか?
公方様は お体が弱か事を…。

篤姫様がお世継ぎを お産みになるのは→
この上なく難しか事…。
篤姫様は お幸せになれるち信じておられもす。
こんまま ないも知らんと
お輿入れされては→
あまりにも お気の毒では
ございもはんか…!
於篤には いずれ わしから話す。
下がれ。
公方様に お世継ぎができん…。
やあ!
うっ…。
篤姫様 お立ちなされませ。
さあ もう一本!
うっ…!
(幾島)お立ちなされ。
お立ちなされと言うに!
ううっ…。
(幾島)いざ。えい!
西郷 手出しは無用じゃ!
こんままでは篤姫様が倒れてしまいもす。
倒れとうなかったら→
強うおなりあそばせ。
これからは 篤姫様がお一人で
戦うてもらわないかんのや。
身も心も強なってもらわな
誰も救うてはくれませんえ。
(幾島)篤姫様!
もう やめてたもんせ!
ええ加減にしなはれ。

あんたが御台所になる篤姫様を守ってくれはるんか?→
大奥に入る事もできひん あんたに
守れるはずなかろう!
じゃっどん
篤姫様が おいたわしくて…。
何もでけへんくせに!
おいたわしいなどと口にするのはやめなはれ。
いざ… もう一本!
やあ!
あっ…。
(幾島)さあ!
(篤姫)やあ!
もったいのうございます。
初めて お父上の
手ずからのお茶を頂きました。
おいしゅうございます。
今日はそなたに許しを乞わねばならん。
(篤姫)許しなどと…
お父上がなされる事は→
全て国のため 民のためであると
信じております。
公方様の事でな…
話しておきたい事がある。
はい。
(斉彬)公方様は御病弱であらせられる。
さようなれば 心を尽くして
看病致します。
そればかりではない。
恐らく 子は授からぬであろう。
(斉彬)

公方様は 夫婦の事もかなわぬお生まれつきだそうじゃ。→
女子として生まれ
母として子を抱く事もなく→
あたら大奥に
一生をささげねばならん。
そなたの まことの役目は→
江戸城 大奥に入り→
次の将軍は 一橋公にと
お決め下さるよう→
公方様のお心を動かす事。
(斉彬)覚悟してくれ。
お父上様。
私は…不幸になっても構いません。→
お父上のためなら 篤は→
喜んで不幸になります。
この命 ただ幸せになるためだけに
あるのではございません。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の姫となった時から→
覚悟は できておりました。
お父上の娘になれただけで→
篤は 幸せでございました。
♪♪~
ななな… ないな!?桜島が噴火したか!?
んにゃ… ここは江戸じゃった!
俊斎どん!
吉之助さぁ どこへ行っとな!?
吉之助さぁ!
殿~! 殿!
西郷!殿!大事ないか?
殿 ご無事で何よりでございもす!

これ 西郷 どこへ行く!?殿をお守りせぬ… あ~!
♪♪~
篤姫様~!≪(篤姫)西郷!
篤姫様!
西郷!
来てくれたのか。
(崩れる音)危なか!
西郷!
お怪我は ございもはんか?
無事じゃ。 そなたは…
血が流れておるぞ!
そげな事より
はよ逃げてたもんせ。
(崩れる音)
あっ!
篤姫様!
西郷。はよ逃げてたもんせ!
どこへ?
とにかく はよ!
西郷 一緒に逃げておくれ。
できるだけ… 遠くに。
遠く?
公方様も お父上様もいない遠か国に…。
このまま私を連れて逃げておくれ。
篤姫様…。
分かいもした。
逃げもんそ。
どこまででん
篤姫様をお守りして→
どげな遠か所まででん

お供つかまつりもす。
ありがとう 西郷。
そん言葉が聞きたかった。
さあ 篤姫様。
もう よかとじゃ。
≪(幾島)篤姫様! 篤姫様~!
ここじゃ!
あっ 篤姫様! ご無事でしたか。
西郷が守ってくれた。さ… そなたも無事であったか。
改めて 礼を申すぞ。
御台所となるべき この体を傷一つなく→
よう守ってくれました。→
もう下がってよいぞ 西郷。
ははっ。
(幾島)さあ 姫様。
<その夜の事は 生涯忘れぬ
吉之助でございました。→
今宵は ここらでよかろかい>
篤姫様は 命懸けで こん国を変えようちしておられもす!
おいも同じでございもす!
わっ!黙れ!
(久光)何じゃ お主!?
おやっとさあ。
吉之助さぁは変わってしもうた。
いつまでも変わらんままじゃいかん事もあっどが!
こん国を変える時じゃ!
うちの旦那さぁはまっこて よか友をお持ちです。
安政2年 1855年10月2日 夜。
江戸市中を揺るがす大きな地震が起こりました。
世に言う 安政の大地震です。

江戸城は石垣が崩れ→
大名の江戸屋敷でも
甚大な被害が出ました。
島津家の
被災の様子を描いたとされる→
絵巻が残されていました。
斉彬と篤姫らしき姿も描かれています。
幸い2人は助かったものの→
屋敷は倒壊した事がうかがえます。
かつて 水戸藩の上屋敷があった…
この辺りは特に被害が大きかった場所です。
建物だけでなく
掛けがえのない人材も失いました。
水戸学の大家 藤田東湖も
その一人。
西郷隆盛や吉田松陰など→
幕末の志士たちに大きな影響を与えました。
東湖は 尊皇攘夷という言葉を
初めて使った人物とされています。
天変地異が相次いで起きた
安政年間。
西郷たちは その中で
新たな時代を模索していくのです。
2018/03/31(土) 13:05〜13:50
NHK総合1・大阪
西郷どん(12)「運の強き姫君」[解][字][デ][再]

篤姫(北川景子)を御台所にするため吉之助(鈴木亮平)は幾島(南野陽子)と大奥へ働きかけ本寿院(泉ピン子)と接触するが、篤姫の秘めた思いを知る。

詳細情報
番組内容
篤姫(北川景子)は江戸に来て2年経(た)つが、未(いま)だ将軍家への輿(こし)入れが決まらない。吉之助(鈴木亮平)は幾島(南野陽子)と他藩や大奥へ働きかけ本寿院(泉ピン子)との接触に成功。本寿院は運の強い姫を大いに気に入る。しかし将軍・家定(又吉直樹)との間に子は授からぬ事を知った吉之助は、篤姫が背負う悲しき宿命に心を痛める。そんな夜、篤姫は吉之助にだけ秘めた胸の内を吐露する。
出演者
【出演】鈴木亮平,瑛太,桜庭ななみ,北村有起哉,高橋光臣,渡部豪太,塚地武雅,水野久美,北川景子,青木崇高,平田満,渡辺謙,南野陽子,泉ピン子,高梨臨,又吉直樹,佐野史郎,藤木直人,【語り】西田敏行
原作・脚本
【原作】林真理子,【脚本】中園ミホ


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇