読レビ

工場長は、とれてます？
工場長でしょう？
一番だって女性と…。
◆そうなんですよ。
工場長は社長より
会社を見とかないとだめなんです
ね。
コミュニケーション力ですね。
頑張ってます！
◆ほんまかな、この人…。
ほんまなんかな。
◆鉛筆削り製作には

女性の細やかさが不可欠だそうで。
◆こんにちは。
◆刃物の検査。
ちゃんとできてるかどうか、
人の手で確認する。
◆刃物を手でさわって、痛くない
んですか？
◆みんなよく言われるんですけど、
きっきり整えて揃えているので、
まるで板をさわってるような感じ
なんです。
◆この道、何年なんですか。
◆この道１０年ちょっとです。
それこそ、１年、２年ぐらいの人
が
来てもわからないので、
そこら辺はプライドじゃないけど。
◆任されることのやりがいという


部分なんですね。
◆もちろん。
◆ありがとうございます。
◆ここが、刃物が全部ついた後に、
ちゃんとついてるか、人間の目で
◆１個１個…。
すごいなあ…。
◆今年、定年される方が。
◆マダムの中で？
◆カワバタです。
◆長い間、ご苦労さまでした。本当に。
働いてきてよかった…？
◆よかったと思ってます。
◆うれしいですね。
◆私ら、
１個１個検査しますでしょう。
こういうのが
今度、店頭に並んだりすると、
やっぱりうれしいです。これを私がしたんやという
喜びがあったりするからね。
◆工場長はどうですか。
工場長とは、うまくやれてます？
◆まあ、
一応文句あったら言いに行ってま
すので、
対応はちゃんとしてくれてますの
で。
◆よかった、よかった。
工場長よかった。
◆いいクッションになれるように

努力します。
◆頑張ってるんですね、工場長。
社長、
今後の目標は？
◆目標ですか。
８５周年ですのでね、
１００周年を目標にみんな、
マダムの人たちと、
楽しく厳しく楽しく厳しく、
仕事をして。
◆工場長、どう？
◆最高です。
◆最高でした？
太鼓持ちみたいになってる！
◆みんな、笑いや。
◆笑ってます。
◆これ、もらってください。
「となりの人間国宝さん」。
◆ありがとうございます。
◆先見の明を持つ社長と、
太鼓持ちの工場長、
そしてマダムたちが
身を削ってつくる鉛筆削りは
これからも世界を舞台に
シノギを削り続けます。
◆ああ。
奥様、
どうぞ、どうぞ、こっち。
いいんですか、きれいな奥様…。
◆きれいと言っていただいたので

来ました。
◆ふだん、社長はどんな方ですか。
◆聞いてもらえました？
頼りになると思います…。
◆顔こわばってる。
◆あっぱれ～！
◆削りかすのことは、
「削りかす」って言わないんです。
ペンシルフレークというんです。
◆おしゃれやなあ！