この衛星は レーザーを使って→
上空から 火星の地表面の高さを
正確に測る事ができます。
グローバル・サーベイヤーの
データを基に作った→
火星の様子です。
これは 太陽系の中で最大の火山 オリンポス山です。
高さは 2万1,000mもあります。
こちらの山々は1万7,000mを超える大火山です。
川の流れたような跡もあります。
深さ7,000m以上の…
地球より はるかに起伏の激しい
火星の地形。
着陸地点の2か所は
一体 どんな所なのでしょうか。
探査機は パラシュートを使って
スピードを落とします。
科学者たちが 最も心配したのが
着地の時の衝撃です。
着地までの間 パラシュートを
開いている時間が長いほど→
スピードが落ち
着地の衝撃は小さくなります。
そのため 着陸地点は→
標高 マイナス1,300m以下の緑色の部分から→
選ぶ事になりました。
更に ローバーを走らせ探査を行うためには→
十分な電力を
確保する事が必要です。
発電は 太陽電池で行うため→
着陸地点には 強い日ざしが照りつける事が条件となります。
こうした条件で絞り込んだ結果
着陸地点は→
赤道を挟んだ 北緯10度から
南緯15度の間にある→
この153か所が候補となりました。
153か所もの候補地。
そのどこに降りれば
今回の探査の目的→
火星での生命の存在に
迫れるのでしょうか。
着陸地点選定委員の一人
マイケル・カー博士です。
博士は 1960年代の
NASA初めての火星探査計画から→
これまで 全ての計画に
関わってきました。
私たち科学者が
最も知りたいのは→
生命の存在に欠かせない水が
火星誕生から 今日に至るまで→
どのくらいの量 どのくらいの期間
あったのかという事です。
その水との関わり
という条件から→
候補地は 一気に30か所ほどにまで
絞り込まれました。
これが 水に関わりがあるとして
選ばれた→
29か所の着陸候補地点です。
水が流れていたような渓谷。
湖であったと思われるくぼ地。
そして 海に川が流れ込む河口のような地形です。
こうして選ばれた候補地を→
最終的に2か所に絞り込むために→
グローバル・サーベイヤーを
使って→
更に細かい地形の観測が
行われました。
これは 候補地の一つとなった
深さ4,000mの大渓谷の谷底です。
観測に使ったのは
火星表面の1.5m四方のものまで→
見分ける事ができる
高性能のカメラです。
その写真を 一枚一枚
詳しく分析していきます。
すると これまで分からなかった
地表面の凹凸が発見されました。
数十mの間隔で
激しい起伏が続いています。
これでは
無事 着陸できたとしても→
ローバーが走り回る事が
できません。
今回 着陸地点の一つとなった→
グセフクレーターはどうでしょうか。
これは グセフクレーターの
内部の地表を捉えた写真です。
ところどころ
小さなクレーターはありますが→
それ以外は
平たんな地形が広がっています。
これなら ローバーが
安全に走り回れそうです。
こうして 29か所の候補地 全てで
詳細な地形の分析が行われ→
着陸地点が
絞り込まれていったのです。
今回 着陸地点の一つとなった