錦絵です。
火星の中に描かれていたのは。
明治維新を成し遂げた西郷隆盛です。
当時、西南戦争で自決した西郷隆

盛が、
大接近した火星の中に見えるとい
ううわさが流れ、
西郷星と呼ばれるようになったの
です。
人々はその西郷星に、


世の中の平穏など、
さまざまな願い事をしていました。
中にはこんな願いまで。
＞＞人々の火星へのさまざまな思
い、専門家は。
＞＞火星への特別な思いは今の時
代にも。
岡山県井原市にある美星天文台で
す。
およそ３週間前、
この町は西日本豪雨に見舞われました。
大規模な土砂崩れで２人が死亡、
大きな被害を受けました。
天文台がある美星町は、
日本で最も星が美しく見える町といわれ、多くの天文ファンが訪れ
てきました。
＞＞改めましてよろしくお願いします。
＞＞責任者の綾仁一哉さんです。
高台にある天文台は、豪雨の被害を免れました。
＞＞大きいですね。
＞＞こちらが望遠鏡ですね。
＞＞国内有数の規模と精度を誇る
望遠鏡。
火星大接近のきょう、本来、休館
日でしたが、
この望遠鏡で被災地の人々に見て
もらいたいと、夜間の一般公開を
決めました。
＞＞星の町、美星町の天文台の中に来ています。
こちらが望遠鏡です。

今、火星の方向を向いています。
先ほどから小さなお子さんや天文
ファンの方々、列を作って、
火星を見に来ているんです。
望遠鏡をのぞいて、
歓声を上げる方もいらっしゃいま
した。
どのように火星が見えているのか、
気になりますよね。
こちらがきのう、天文台の方がこ
の望遠鏡で見えた火星を撮影した
ものです。
私も先ほど、
この望遠鏡からのぞかせてもらっ
たんですが、この写真よりさらに
はっきりと、そしてオレンジ色に
見えました。
とってもきれいにきょう見えてい
るんです。
そしてきょう、いらしている方の
中には、豪雨で被害を受けた地域
から来ている方もいらっしゃいま
す。
地元、井原市のいのはらさんです。
こちら、お願いします。
火星見えましたか？
＞＞はい。
＞＞どうでしたか？
＞＞オレンジ色ですごくきれいだ
ったです。

＞＞よく見えました？
お母様はきょう、火星ご覧になり
に来て、どうでしたか？
＞＞災害で、イベントや祭りがな
くなって、何か一つ、楽しいイベ
ントをと思いまして、星を見に来
ました。
＞＞どうでしょう、きょう見に来
て思い出になりました？
＞＞夏の思い出になりました。
＞＞ありがとうございました。
こちらの火星の天文台、きょうこ
のあと夜１１時まで公開していま
す。
以上、中継でお伝えしました。
＞＞夏の思い出ですね。
そしてこちら、再び現在の東京・
渋谷の空です。
＞＞よく見えていますね。
＞＞この火星、どの方角に見える
のかご説明します。
今の時間は大体南東の空に見えて
いるんですけれども、このあと、
こんな動きをしまして、真夜中ご
ろには南、その後、南西に向かっ
て沈んでいきます。
＞＞火星、あす以降も空、見える
んですよね？
＞＞もちろん見えます。
明るく見えるのは、９月の上旬ま