さんな状況を目の当たりにした、
元警察官の男性にも、偶然出会い
ました。
>>いやー、もう、すさまじかっ
た。
まだ遺体が木の上にあってまだ燃
えてたりね。
まず遺体がある場所の特定、
くいを打って。
>>動かしたらあかんのですか?
>>そうそう、それから今度、検証が始まるわけですから。
身元なんか全然分かんないですよ
ね。
思い出すだけで嫌になっちゃう。
>>すみません、ほんまに。
>>本当は来るの嫌だったんだけ
ど。
>>多くの人の命を奪い、家族の
その後の人生を変えた飛行機事故。
その現場で気付いたのは、
日々の暮らしを見つめることでした。
>>ニュースを見るときに、今ま
でだと、
その表面上で受け取って終わって
たんですけど、
この人の家族はどうなってるんや
ろとか、どういう気持ちやったん
やろなとか、結構、そこまで考え
るようになりましたね。
やっぱり遺族がいたり、被害者の
家族がいたり、
加害者の家族がいたり
。これがもっともっと広がって、
人の痛みが分かったり、普通に暮
らしてる人も、
変わっていくんちゃうかなって。
そのきっかけの一つになったらいいなと思います。
>>構想から7か月後。
曲を書き上げた北川さんは、
眞知子さんのもとを訪れました。
>>北川さんね、
波だってね、悲しいときも出るし、
うれしいときも出るじゃないですか。
例えば子どもの結婚式でも、
主人がいたらなって思って、やっぱり泣くし、孫が出来るときでも、
パパに頼んで、
無事安産でって言って、出産できたら泣くし。
だから、
いろんな意味の涙は絶対枯れ果てない。
>>曲のタイトルは、
正勝さんが亡くなった時刻の空の色から、あかね空に決まりました。
完成した曲のお披露目当日。
この日に向けて練習してきた小学6年生と北川さんが、
合唱で歌います。
眞知子さんの思いを、
次の世代に語り継ぐ歌です。
>>もっと家族を大切にしていきたいと思いました。
>>当たり前に生きているのが、
普通のことじゃないというのが、
心に残りました。
>>こっちから発信できる100パーはできたなっていうのがある
ので、
しっかり皆さんの心に届いてたら、
すごいうれしいなと思いますね。
>>今度は北川さんと2人で、
歌とお話、
両方でいけたらいいよねっていう話はしてて。
老骨にむち打って頑張ります。
>>ことしも色づき始めた庭の柿の木。
あさって、
33回目の命日を迎えます。
>>当たり前の日常を過ごせるこ
とが大切で、
幸せなことなんだという、
谷口さんの思い、若一さん、
とても重たいものです
よね。>>そうですね、
私、
もう70近くなって、年を取れば取るほど、その実感感じますね。
ただね、私、
個人的にですけどもね、この事件に関しては、多々疑問が残ってま
す。
一応、これ、
事故の原因というのは、
機体の後部の圧力隔壁の修理ミスみたいなことで破損してというこ
とになってますけど、
遺体の損傷の状況、
それから飛び散った破片の状況、
いろんなことから鑑みて、
ほかの外部的な原因があったんで
はないかという説が当初からずっ
とあるんです。
それを補強するかのようなデータも最近になって出てきたりする部
分があるんですね。
だからご遺族の中には、
どうして自分の肉親が亡くなった
っていうことを、
まだちゃんと割り切れない気持ち
を持たれてる方が少なくないと思
いますね。