2018/08/14(火) 12:20〜12:43 サラメシ選「シーズン7 第21回」[字]


早速 ラーメンを注文。 そうこれが お仕事で これが サラメシ。
見て この目。
まるで 我が子を見るように心配そうに見つめる先には→
ゆで上がった麺。

わ~ おいしそう。
こちらが…
豚骨から だしを取った清湯と呼ばれる透明なスープ。
そのスープと なじみやすく作られた
ストレートな麺。
さあ こっからは 真剣勝負。


まず一口目は…→
お~ スープからですか。
で こっちが 本命。
知見さん いかがです?
正解は 工場だけじゃ分からない。
オーダーに応えられたのかどうか→
こうして直接 お店で食べて やっと→
麺のレシピに
丸をつけられるんですって。
で あれ? あ… あれ?
知見さん また並んでます?
何でも 取引先は およそ300軒。
一軒でも多く 味を確かめたいから出張での2杯3杯は 当たり前。
(取材者)うれしいですね。
お客さんの反応を直接見る事ができるのも→
店を訪れたからこその収穫です。
この日 2杯目のサラメシは こちら。
会津の地鶏から取った
濃厚なスープに合わせて作ったのは→
全粒粉を混ぜた
香り豊かで 滑らかな麺。
こちらのお店 既に
4年の取り引きがあるとの事。
じゃあ もう食べに来なくても
大丈夫なんじゃないんですか?
麺が負け気味? あっ それって
さっき おっしゃってた あの→
スープと麺のバランスって事ですよね。
すいませんごちそうさまでした。
昼の忙しい時に

お邪魔して すいません。
大丈夫ですよ。 もう 知見さん
我が子に厳しいんだから~。
でも こうした店主との時間が
知見さんにとっては 何より大切。
オーダーメイドって 相手の希望どおりに
作るだけじゃなく→
相手の希望を 一緒に探す事でも
あるからなんですって。
味を決めるのは店。
麺屋は あくまでも黒子。
でも 取り引きするからには
同じ丼の船に乗る→
パートナーでありたい。
ところでちょっと気になったんですが→
出張中って まさか
ラーメンしか食べないとか?
この相性とか そういうところの
バランスっていうのは すごい…。
マリアージュ?
ラーメンを取材してて マリアージュ。
フランス語で きましたか。
でも 確かに そのとおりかも。
明日から ラーメンの食べ方
ちょっと変わりそうです。
あの人も昼を食べた。
この街に 古くからあるそば屋に→
足しげく通った ミュージシャンがいた。
ムッシュかまやつ。
戦後間もなく 進駐軍相手に

音楽活動を開始。
60年代には ザ・スパイダースのメンバーとして
数々の名曲を生み出した。
手がけたジャンルは
カントリー ロック ニューミュージック。
戦後日本の
ポピュラー音楽の歴史そのもの。
そんな かまやつは
大のそば好きだった。
席に着くと
まず決まって頼んだのは→
つまみの焼き鳥。
隠し味にそばつゆを忍ばせたタレで→
ジューシーに焼き上げられた
大ぶりな鶏が並ぶ。
それが ランチであっても
そばの前には つまみを頼んで→
一杯 引っ掛ける。
それが いつものやり方だった。
そばは 打ちたてがうまい。
だから 職人は客の注文具合を見ながら→
一日に 4度も そばを打つ。
そばの産地は季節ごとに厳選。
熟練の職人技が
その最高の味を引き出す。
ミュージシャン ムッシュかまやつが愛した
焼き鳥と もりそば。
この味で ご機嫌になってから→
ライブハウスや テレビの収録へ向かう事も多かったという。
食べるのだって