(月島なな) 京都の次期家元が来てるらしいの。
(
神宮) 2人のお嬢様の俎上を見学させていただきたい。
(
月島もも)私は 亡くした母のために→
妹に勝たなければいけません
。
(
月島市松)それらを諦め 許容し→
折り合いをつけて行く
生き方もあるが。
(
なな) 私は許しません絶対に許さない。
恋愛感情のない相手と
結ばれればいい。
そうすれば
種は燃やせる。
(
足音)
(
神宮)あぁ まだ紹介してなかったね。
このコはモブ
。
身の回りの世話をしてくれる
私のアシスタントだ。
昔
拾ったんだ。
ね?
拾った…。
こんにちは
。
これが
京都神宮次期家元の後ろ生け。
うん
。見えてるんですね。
もう一人の…
いや→
空蝉の自分が
。
(
神宮) うん。
そこ
君の前にいる。
(
神宮) ももさん 花についてどのように思います?
「
どのように」とは?
「
花は何も考えていないただ美しく咲くだけ」と。
醜い人間たちとの対比で
うたわれることも多いが。
はい
。
例えば…
ひまわり畑をご覧なさい。
どの花も
貪欲に太陽の日差しを求めている。
爪先立ちして
必死に首を伸ばして→
争いに敗れて
うなだれ→
枯れ落ちているものも
よく見れば いる。
土の中は
どうです?
隣の領地まで養分を得ようと→
いやらしいほどに根を伸ばしているのです。
人間と同じ
。
そうです
。
命あるものは
生きるために欲望に忠実だ。
花もまた
実は人間同様 醜いのです。
時が来れば
やがて散るのもまた同じ。
いと
あはれなり。
(
千秋) こんにちは。
(
風間直人) あっ… こんにちは。
(
千秋) 『いけ花入門』?
あっ
俺の読書は雑食なもんで…。
(
千秋) 何でも読んじゃう?その時の気分で。
お花
習いたい気分なんですか?
う~ん
まぁ…そういう気分なんですかね。
あっ…
お昼 食べました?
いや
まだ。よかったら 一緒に食べません?
あっ…
はい。
じゃあ