2018/08/29(水) 22:00〜23:00 高嶺の花#08[解][字][デ]



きっと許してくれる

だって私は
 それで→
最強の華道家に戻れるんだから!
ねぇ お姉ちゃん!
ねぇ
 とにかく少し休んで。
あんた…→


変な子ね。
自分の毒を花に込めたら→
元の いい子に戻れるなんて。
何それ
 意味不明。
その程度の毒なんて

 一体…。
あぁ…

なるほどね

ハハハ…

何?
宇都宮に抱かれてなかったのね。
だから
ルリ子さんへの嫉妬も憎しみも→
中途半端!
「許さない」って言ってもしょせん 口だけのこと。
そんな
 ぼんやりした闇で→
一体
 どんな強い光が手に入ったっていうのよ!
ねぇ
 ひどいよ。
どこ行くの?
 お姉ちゃん。
言ったでしょ

もう一人の自分を→

取り戻しに行くの。

ドアの開閉音)

なな) ぷーさん…。

ルリ子) ななが次の家元に。
そうですか

あとは
 本部の会議で承認されさえすれば。
あなたには感謝してるわ

私たちの思惑通り

フッ…
つくづく おめでたい人だ。
誰に向かって口を利いてるの?
ななとの縁談 進めないわよ。
あんな場面を見られても
 まだ→
娘が言いなりになると
思ってるんですか?

ルリ子)多少 時間はかかるだろうけど。
母と娘だから

どのみち
俺には興味のないことだ。
月島なんて


え?
興味があったのは 月島の票です。
協会理事七流派としての

だから
 それが…。
兵馬を打ち負かすために!
(ルリ子) あなた…。
フッ…

神宮の家元に?
ええ。
そのために
お家元の指示で動いたんです。
お家元の指示で?
ななに足りない華道家としての心の闇 ダークサイドを→
俺とお家元で
 つくるために→
あなたを利用した

私を利用した?
初めからね。

ルリ子) ウソ…。
ハッ…

お家元は
 私とあなたのこと…。
もちろん知っています