ちょうど俺が入った学校は
こういうつっぱり
中3までザリガニを取って
遊んでいたんだけれども
勉強しなかったから、いちばん
偏差値の低い学校
今なくなっちゃいましたけれども。
そうしたらこういう頭の人たちが
ごっそりいて。
そういう人たちと仲よくなって
無理してつっぱっていたんですね。
心の中では
ザリガニを取りたいんです。
<笑い声>
足立≫好きなんですね。
原口≫高校も
合わなかった感じですか?
遠藤≫なんか無理していてね。
足立≫ここから俳優になろうというきっかけはあったんですか?
遠藤≫夏休みのときに教科書を
全部入れっぱなしのまま
夏休みを迎えて2学期を迎えたら
全部燃やされちゃったんですよ。
今そんなことをしたら大変だけど。
毎時間立たされていてあっという間に嫌になって
学校辞めて
バイトをころころ
変えているうちに
当時のアルバイトニュースみたいな雑誌を見て
敏感になっているんですね。
だけど
辞めグセがついていて
何か嫌になると辞めちゃってまたニュースを見て
そんなことやっているうちに
タレント養成所の募集を見て
こんな募集があるんだと
安直な軽い気持ちで飛び込んだのがこの世界です。
足立≫それで
入れちゃったんですか?
遠藤≫そこは大半の人が
受かるようなところで
ただ、そこに劇団があって
演劇を始めたところから
できなかったですけれども芝居は。
ただ人間を作るということにおもしろみを覚えて
そこから俳優ということが
すごい好きになっていった
という感じなんです。
渡辺≫もともとは小さいころから
俳優になりたいっていう感じでは
なくて、たまたま入ったと。
遠藤≫あとで
思ったんですけれども
あの先生が教科書を燃やしてい
なかったら絶対に俳優になってい
なかったと思います。
足立≫高校を辞めていなかったら
っていうことですものね。
原口≫遠藤さんはそのあと
劇団に入られて
難関といわれる無名塾に
合格されるわけです。
そのときは700人の応募の中から5人に
選ばれたんですけれども
10日で辞めたと。
渡辺≫せっかく受かったのに。
遠藤≫辞めグセがあるんですね。無名塾はすばらしいところなん
ですけれども
その当時はなんか自分に合わない
朝が早いとか
大事なことだったんですけれども
この業界に入って
ものすごく分かりましたけれども
それをずっと続けるのかみたいな
何か理由をつけて
辞めちゃっていたんですよね。
渡辺≫それで辞めてしまって
どうなったんですか?
原口≫このあとテレビデビュー。きっかけはやっぱり辞めグセ。
足立≫どういうこと?
遠藤≫辞めちゃってから自分で自主公演みたいな舞台
たった2人きりの舞台を前の劇団
の先輩に頼んでやったんですけれども、偶然前の
事務所の社長さんが見に来てくれ
てスカウトしてくれたんですね。
映像の仕事をやってみないかと
ぜひと言って小さい事務所だ
けれどもそこに入ったら自分は
経歴がないじゃないですか。
当時のマネージャーさんが
無名塾を10日で退塾というのが経歴として書いてあったんですよ。
そうしたら当時のNHKの
大阪支局
BKと呼ばれていますけれども
そこのプロデューサーさんが
どんな人か
会ってみたいと言われて
会いに行って出たのが
当時の時代劇だったんですけれども
すごい癖のある役に