ここ、息子が２人いるんですけども、
独立して、
主人の趣味を応援するためにリフォームしたんですね。
そうなんですけど、だんだん
またおさまらなくなってきて。
◆本来は奥様からしたら、この部
屋が、
ここで終わらせよう
ということですよね。
全部詰め込んで、
つくってもええからという部屋ですよね？ ここは。
◆もうちょっとコンパクトに…。
何か、統一してね…。
◆減らすとか。
◆そう。
◆これ、
鳥、売ったらええんちゃいます？
◆売れるものなら売りたいです。
例えば、
虫もここにおるんですよ。
◆狙ってますね。
お幾ら？
◆うーん…、２５万円。
◆高い！
１個高いわ！
◆２つプラス、虫がついているか
ら。
◆高いわ。
奥さん、奥さん、値段をつけるな
ら？
◆ええ…、でも、主人が努力してるのを見てるから…。
◆つくるのは時間かかるしね、
努力はわかります。
含めた上で値段は？
◆まあ、１８万円。
◆奥さん、もうね、麻痺していま
す。
僕、正直な話、値段つけましょう
か。
よう出して
２万円…。
◆そうやろね。
◆それから要相談も
１万８０００円。
買ってもらうのなら。
これは、これの作品の
僕、すごいと思いますよ。作品がいい、悪いじゃなくて、
買うというものの値段としてです。
どうですか、２万円？
◆２万円ねえ…。
２万円やったら、
まあ、
この辺の塗ってないやつですね。◆塗ってないやつだったら、
６０００円です！
◆お孫さんにも聞いてみることに。
◆この作品を見て、
おじいちゃんの作品は好きですか。
◆好き。
◆好き？
これを例えば、
家からなくなったら、どうですか、うれしい？ 悲しい
？
◆めっちゃ悲しい。
めっちゃ悲しいんですって。
◆どうしましょう。
◆でも、いっぱいあるやつ、
半分ぐらい減ってもいい？
◆ううん…。
◆つらい？
お金と交換やったらいい？
お金は、いや。
◆お金との交換は、いや？
やっぱりおじいちゃんの作品に対して、残ってほしいんやね。
こんだけ近くにファンがいてます
から、
奥さん、ほんなら、ちょっと今、
お孫さんの話も聞いてしまいましたし、もうちょっと頑張らせても
らってもいいですか？
◆はい。
◆よろしくお願いします。
もらってください。
「となりの人間国宝さん」に認定
さしていただきます。
◆いいんですか。
◆もちろんです！
◆たくさんの趣味を持ち、
趣味の合間にも趣味に
没頭する本田さん。
丹精込めてつくり上げた
一つ一つの作品は
お金にはかえられない
価値があるのです。
◆これは何なんですか、
こっちのこれは？
◆これ？これね、
あっ、この鳥が売れへんもんやか
ら、
ちょっと売れるやつつくろうかな
と思って、
カルガモのね、親子とか。