て、
経験もないしね。
最初僕、本当はね、
百貨店やってたとき、包めなかっ
たんですよ。
◆そういうの考えてると、広島カ
ープというのが
確かに、いい選手をお金かけずに
育て上げて。
◆僕の仕事として、
店員を戦力にせないかん。
売り上げは伸びない。
売り上げを伸ばすためには僕もそうやし、
知識をふやさないかん。
お客さんをどんどんつかんでいっ
て、それしかなかったんですよ。
まさにカープじゃないですか。
◆カープと自分は一心同体。
そんな思いから
百貨店の責任者をやめ、地元、
神戸で
３年前に
カープ好きが集まる飲食店を
オープンした菊池さん。
まさに
Ｖ３カープの屋号のとおり、
３年連続セリーグ優勝が目前のカープ。
さぞかしお店の景気もいいのでは
？
◆僕、Ｖ３カープってつくったん
ですけど、Ｖ３やから、三連覇す
るのん？ って言われたんですよ。そんなわけあるか。
その前に優勝なんかせえへんやんと。
カープが優勝なんかするわけない
やん。
ここは
野球好きの人に来てほしかったんです。
来てほしいんですけど、
野球好きが阪神も巨人も
ファンの垣根を越えて集まるとこ
ろ。
その入り口でカープやったんです
よ。
◆なるほど。
◆広島のファンだけのキャパシテ
ィーなんて少ないですから。
◆強くなってから、ちょっと減っ
たんですか？
◆最近は来てくれへんからね。
阪神のファン、来てくれへんから
ね。
◆えっ、それはちょっと…。
◆ここは傷をなめあう場なんです
よ。
◆確かに初めは広島カープのこと
を他球団のファンはちょっと下に
見てたわけじゃないですか。
もともと。
◆そうです。
◆暗黒時代もあるし、広島も。
ってなったときに、急に上に来ら
れたら、確かに今の話を聞いてて
も何やねんて、途中でなってくる
可能性がありますね。
ほんなら、
それやったら行かんとこかとなる
と売上が下がってくる。
これ、でもね、強い広島が見たか
ったわけやけど、
店の売り上げとしては、実質やっ
ぱり下がってきているということ
ですか。
◆だから、８月も営業日数減らし
たりね。
◆何と矛盾した店かもしれません
ね。
どうするんですか。
どっちがええんですか。
客がふえて、広島が弱いのか、
客は減るけれども、広島が強いの
かでいうと。
◆客がふえたほうがいいです。
そら生活あります、それは当たり
前ですやん。
生活ありますもん！
生活第一！
◆そらそうですね。◆カープも大事やけど
生活第一。
◆わかりました。
じゃあ、帽子を今すぐＤｅＮＡに
かえてください。
それしかないです、もう。
ないんですか、
ＤｅＮＡ。
◆これとこれしかおまへん。◆うわあ！
◆これまで売上がぐんと伸びたの
は
おととし。
２５年ぶりにカープの優勝が決ま
った２０１６年９月から１０月に