もう一つは、6種類のフルーツのうち
特定の味が強すぎて没になったも
の。
◆6つ入ってるんですね、
いただきます。
うまっ!
確かにバランスがいいですね。
◆何か1つが跳び出てるという味
ではないと思っています。
◆こっちが、商品開発途中やった
ときのやつ。
◆何かが立ち過ぎてるんですね。
◆それ、楽しみやな。
これわからんかったら、俺ら商品
開発に向いてないということ。
◆向いてないな。
全然違うなあ、
味!
断然それは完成したほうがうまいですわ。
グレープフルーツみたいなの、
入ってません?
◆半分当たり。
ホワイトグレープという。
◆俺も言おうとしたグレープ。
◆残りません?香りがずっと。
◆確かに、何か…。
◆答えを出しますと、この中には
グレープとライチを使ってるんで
すけど、
この2つはクセがあるんで。
◆パンチがあり過ぎる分、香りが
残ってるんですよね。
非常にわかりやすいです。
見た目は一緒なんですけどね。
味の問題で。
◆ただおいしいだけではなく、
味、見た目、食感のバランスがそろった
アイスクリームをつくることが
二方さんには求められているのです。
◆それもお客さんのために
頑張っていただいているわけですから。
◆もともと別の食品会社で
働いていたニ方さんですが
今でも昔から変わらない瞬間があ
るといいます。
◆このお仕事のやりがいというか、
魅力はどこにあるんですか。◆やっぱり、
スイーツというか、デザート系は、
食べたときに
皆さん笑顔になっていただける。
自分のつくったものを食べて
ほかの人が笑顔になるって
これ以上、楽しいことはないですよね。
◆逆に
難しかった点というか、
ここは苦労したという点とかあり
ますか。
◆実際業務の中で大変なのは、
スケジュールというのがあるんで
すね。
発売時期が決まっていますので、
余りこだわり過ぎてると、
どんどんリミットが迫ってくるわけですよ。
期日に間に合うように、
でも満足のいく品質まで仕上げるというのが
一番大変といえば大変ですね。
◆そんな自分が満足できる製品づくりを追求する
ニ方さんについて後輩は…
◆ニ方さんのおいしいアイスクリームを
お客さんのもとへ届けるには
実はお店でもポイントがあるんです。
皆さんもお店で一度は見たことが
ある
このアイスクリームをとるときの
動き。
これは、スクープと呼ばれ、
Sの字を書くようにアイスクリームをすくい、
最後は円を描くように。
こうしてきれいな丸い
アイスクリームができ上がります。
この状態で最もおいしくなるように、
全てのバランスが考えられている
んです。
この技に鰻が挑戦!
◆本当においしいですからね。
さあ、見ててください、
ここから、
ほ~ら、丸まってきましたよ!
ほ~ら、
丸っるいのが出てきますよ。
さあお客さんのアイスです。◆少なくないですか、ちょっと。
◆どうぞ。
◆ちょっと。
だって上のところないですやん。
ああいうの、もっと盛ってますやん。
何ですか。
◆800円になります。
◆違いますよ。
◆二方さんの
今後の目標とは?