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2018/09/28(金) 16:47〜17:53 ten.【最強の魔法瓶が宇宙へ“日本の宇宙開発”の大きな一歩となるか?】[字]


したのが、タイガー魔法瓶でした。
突きつけた課題は、
中の温度を4度の状態で、
4日間も保つという、
前例のない容器でした。
>>JAXAさんが来られたとき
に、
われわれがこれを受けなかったな
ら、このお話はもう、なくなるん
ですねという話の中で、それで決
まったという経緯ですね。
>>初めての宇宙事業でしたが、

魔法瓶メーカーとしての使命感から、依頼を引き受け、
2年前から開発を始めました。
通常のステンレスの水筒では、6時間の保温性能が一つの基準とさ
れている中、
4日間もの保温に挑戦。
さらには小型カプセルが着水する
ときの40Gの衝撃に耐えられる
強度も求められました。
開発の中で生かされたのは、
長年培ってきた魔法瓶の技術です。
二重のステンレスで出来ている魔法瓶。
この隙間を真空にすることで、熱
が逃げない仕組みになっていて、
開発された容器にも、
同じ構造が採用されているのです。そして出来上がったのが、こちら
の容器。
全体の重さは、およそ10キロで、
魔法瓶構造の容器を2つ合わせる


ことで、
4重の層を実現し、ステンレスの
厚さも通常の2倍近くにしました。
>>中は約100度近い温度があ
りますけど、
ここは全然熱くないと、
これがずっと何時間も維持できてるというふうな形のものとして評
価してます。
>>中の温度も外に逃げていない?
>>逃げていかない。
>>実験では、大気圏の突入時で
も、
中の温度を4度の状態で維持できることが証明され、最終的には、
1週間近く保冷できる、
要求以上の製品が出来ました。出来上がりました。
>>さらに進化した魔法瓶を作り
たい、
使っている材料であったりとか、
パーツの部品構成であったりというのは、市販の魔法瓶と全く変わ
りません。
JAXAさんからの要求にすべて応えられたかなという感じで、今
は考えてます。
>>そして。
>>今、
あちらではこうのとり7号機を載せたロケットを発射台へと運ぶ作
業が行われていまして、打ち上げ
に向けた最終準備が着々と進んで
います。
>>大阪から宇宙に飛び立つ最強の魔法瓶。
天候不良などにより、

打ち上げが2度延期されてきました。
この日、
打ち上げを見守るため、
開発チームを代表して、
種子島に到着した中井さん。
>>ちょっと延び延びになってる
から、いつ上がるのかな、
いつ上がるのかなと、
毎日その話題で、
チーム内はその話で盛り上がって
いますけれども、
無事打ち上がるのを期待したいで
すね。
>>打ち上げは翌朝の午前6時前。
予報では、
天気は快晴で、
ロケットを打ち上げる絶好の条件が整いました。
ところが、
打ち上げまで2時間を切った、午前4時過ぎ。
まさかの事態が。
>>ロケットの推進系統に確認を要する事項が発生したため、本日
の打ち上げを中止いたします。
>>三菱重工によると、
ロケットの最終試験で燃料バルブ
の異常を発見。
異例となる3度目の延期が決まっ
てしまいました。
>>今にも飛び上がれそうな雰囲
気は持ってんのやけど、残念やね。
実際にエンジンに火が点火すると

こ見たかったですね。
>>残念ながら、
打ち上げを見ることはできませんでした。
そして、
延期から1週間後。
打ち上げの様子を大阪で見守る開
発チーム。
こうのとり7号機は無事、
宇宙に向かって飛び立ちました。
>>やっと打ち上がってくれたか

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