ゆえに昔から深海漁が盛んに行われてきた。
>>すごいよ、
この歯。>>アンコウだよね。
これ、でも、食べたらおいしいん
ですか?
>>食べたらおいしい、おいしい。
>>おいしさは見た目じゃないん
だね。
ひっどい顔だよな。
>>深海漁の花形は、タカアシガ
ニや、アオメエソなどの高級魚だが、
流通しない魚の中には、こんなか
わいいやつも。
>>これ、なんすか?この。
>>これ、よく食いついてくれた。
これ、
ミドリフサアンコウっていって、水を吸い込んで、こう膨らまして、
外敵を驚かせようとする。
これがメンダコ。
>>タコ?
>>メンダコっていうタコなんです。
>>こちらは深海のアイドルとも
呼ばれるメンダコ。
その水中の姿がこちら。
パラシュートのような泳ぎ方と、
ウサギの耳のようなヒレが愛きょ
うたっぷり。
そのほかにも小型の深海ザメ、
フジクジラ。
体のほとんどが足で出来ている、
ウミグモなど、
深海には変な生き物がいっぱい。
そして極め付きが。
>>生きてる?
>>これ、生きてる、ヌタウナギ
っていうウナギ。
>>へえ。ウナギなんだ。
>>ヌタウナギは身の危険を感じ
ると、
この粘液腺からヌタを出す。
これがえらに入ると窒息死。
ヌタウナギの餌食になってしまう。
船長はこの手の生き物が大嫌い。
>>動いてる!分かりやすく言っ
たらね、
小学生のね、
×××みたいな。>>それでは早速、
大野丸に戻って頂いた深海魚を実
食!
>>これ、ゲホウっていうんです
けど。
>>漫画みたいな魚ですね。
>>ゲホウ。
ゴブリンシャークみたいな口なん
ですよね。
>>魚じゃないよ。
>>見た目はぐろいが、料亭に卸
されるほどの人気の魚。
シンプルに刺身で頂くのが最上。>>大野君、ありがとうございま
す。いただきます。
>>さあ、そのお味は?
>>あっ、うまい!
>>おいしい。
>>白身とエビを混ぜた感じ。
>>続いては漁師さんお勧めのミドリフサアンコウ。
皮は厚くかみ切れないため、
剥いで調理。
>>こんなだけ。
こんなあったのになぁ。>>だいぶコンパクトになった。
こちらは煮つけに。
さらに深海に住むクロムツや、
ツノナガチヒロエビも一緒に煮つ
ける。
>>深海魚の煮つけ!
>>生まれて初だ、いただきます。>>まずはクロムツ。
>>うん、うまい!
>>めっちゃうまいじゃん。>>続いてミドリフサアンコウ。
>>あっ、うまいなー。
>>脂乗ってますね。
乗ってますね、これ。
>>そしてみそが詰まったツノナガチヒロエビ。
>>うめー。
うまかった。>>ちょっとしかないでしょ?
もっと!ってなるよね?
>>うまい。
>>日本酒飲みたい。
>>ですねー。
>>深海うまいな。
>>おいしいよね!
>>顔はひどいが身は優しい。
>>五七五じゃない。
>>もうやめよう、これ。
>>すっかり日が落ちたところで、
西伊豆の旅は終了。
>>おー、
すばらしい。
>>無事、着岸。
>>なんか、ぜいたくでしたよ。
小野丸まで乗れたしね。
>>小野丸まで乗れて、非常にお