また兵庫県尼崎市でも、
似たような男が防犯カメラに映っ
ていたことから、
当初、
大阪府警はこの人物が樋田容疑者だと見て、
防犯カメラの捜査を少なくとも1
か月は続けていました。
さらに、
樋田容疑者の性格や犯行パターンなどの分析を根拠にして、
捜索範囲も大阪府内にほぼ絞りき
っていたんですね。
しかし、その後、逃走3日目以降
の手がかりは全くなく、
ある捜査関係者は、1か月がたっ
たころから、
もう大阪府内にいるとも言い切れ
なくなってしまったと、
弱音を吐くような場面もあったん
です。
結果、
毎日3000人を投入しましたが、
最終的にみずからの手で樋田容疑
者を確保することはできず、
当初の見立てとは全く異なる山口
県内で見つかり、さらに、この間、
万引きなどの犯罪行為を繰り返し
ていた可能性があるわけです。
こうしたことから、
ある捜査幹部は、
初動捜査や捜査の筋読みを完全に
誤ったというふうに肩を落とす、
そうした捜査幹部もいました。
また、
今後は樋田容疑者の逃走経路を改
めて捜査するということになるん
ですが、樋田容疑者は現在、黙秘
を続けていますので、この解明と
いうのは、
非常に難航すると見られています。
また、
確保翌日の朝5時に開かれた記者会見では、
大阪府警の廣田本部長が、改めて
カメラの前で謝罪しました。
私もこの会見に出席しましたが、
この会見場の空気というのは、これまでになく異様に重いものでし
た。
今後、
留置管理の在り方や府民への周知
への在り方、そして捜査そのもの
について検証がされるものと見ら
れています。
>>分かりました。中継でお伝え
しました。
>>今、武藤君から大阪府警の課
題として、
府民への周知という表現がありま
した。
確かに彼は大阪府警担当だから、
ああいう言い方になるんですけれども、これはやっぱり、
奥野さんは京都府にお住まいです。
やっぱりほかの地域にお住まいの
方々、私も兵庫県ですけれども、
同じ不安を思いましたよね。
そうすると、
府民への周知だけではなくて、国民に対してどうなんですかという
ことなんですが、実はここなんで
す。
それが私、
先ほど申し上げました、テレビご覧の皆さんが、全国指名手配じゃ
ないんですかと。
じゃあ、
なんで山口に大阪府警の目がいっ
てなかったんですかと。
1つの謝罪会見をご覧いただきま
す。
どうぞ。
謝罪会見、
こちらではありません。
謝罪会見の画面を見せてください。
これね、
これは今回です。大阪府警のトップが謝罪をいたし
ました。
これが今回の容疑者です。
覚えておられますか?
4月。
愛媛県の刑務所、それも比較的ル
ールの緩い刑務所から男が逃げま
して、広島で逮捕されましたが、
そのときは法務大臣が謝罪をしました。
そして捕まったとき、
法務大臣が関係した島々、
それから刑務所があるところ、全
部回って謝罪をいたしました。
それは、どうしてかということに
なりますが、
法務省が捜索すると、実はこうな
ってました。
その4月の逃走犯の捜索の映像で
す。
これ、