真っ暗けの中やから、
道しるべとかに。
◆あれ、めっちゃ光ってましたけど、
水の中。
◆水の中で光ってたの、あれうちの。
◆ええっ!?
すごい!
あれ水の中でしたよね。
水の中に入れたら消えたりしないんですか。
◆全く。
セラミック。
器と一緒の素材ですから、水の中
でも全く問題なく。
◆そのタイの洞窟、あのときは、
タイにいらっしゃったんですか。
持っていったんですか。
◆タイに会社があるから、
うちのスタッフが、
現地対策本部に、パーツは全部送って、
子供らが中いてる間に、僕、
実は、別件でタイに
タイにいたんですよ。
そのときもいろいろ持てるだけパーツを持っていって、うちのスタ
ッフにも、
すぐ現地へ持っていけと。
◆洞窟の中の道しるべや、ダイバ
ーたちの目印など、
600個もの製品を提供。
13人全員が救出された陰で
大活躍していたのです。
◆何でこういったのをつくろうと思ったんですか。
◆さっきの真っ暗なところで、
あの光、見ましたやろ?◆めっちゃ輝いてました。
◆僕もあの光を見て、
これをつくろうと…。◆感動した?
◆めちゃくちゃ感動しました。
こんなに光ると思わんかったからね。
◆本当にそうですよ。
◆光る素材に感動し、焼き物にで
きないかと
窯元に直談判した岩本さん。しかし、
現実は甘くありませんでした。
◆窯元と一緒にやってましてん。
焼き物のことわからないし、
でもあの人らは、400年の歴史
があるわけ。
焼き物屋のDNAがあるから。
あるから、こんなもんやと。
◆窯元のプライドもありますしね。
◆僕らは、わからんから。
そんなことじゃないやろと。
◆言い合いになったり?
◆しょっちゅう。
割れてても、
焼けたら製品っていうけど、
僕らは精度を求める。
最後には
この人らと一緒にやってられへん
なと思って。
自分でつくろうと。
◆窯を4つ並べ、
社員とともに、24時間態勢で
ゼロから研究をスタート。焼き物の知識もないままの
手探りでの挑戦でした。
◆二万数個ですわ。
ですわ。
明けても暮れても、配合比率も、
プレスで粉を固めて、
それを窯に入れて焼いたら、
大体、12~3時間かかるわけ。
1回入れたら、
出てくるまで12~3時間かかる
から、
4台か5台ぐらい置いておかない
と、タイムリーに見られないわけ。
そのときに、こっちに行ったスタ
ッフに、うちのスタッフに、
ちょっと、おまえ、あしたからそ
こで、ちょっと一緒につくってく
れと。
24時間態勢で、
やりきらなあかんからね。
できませんでしたとは言われへん
し。
◆今、
これ、つくってますみたいなのあ
るんですか。
◆今は塗料。
塗料というか、道路の白線って、
今、道路の白線って、白いでしょ
う。
◆白い。
◆あの中に、ガラスビーズを入れ
てあるんですよ。
車のヘッドライトでは反射するけ
ど、人はわからんでしょう。
自動運転というか、
AIが
発展していくと、やっぱり、こういうものを道路に
使って、その光りで