確かに初めて聞きますね。
◆一体どういったお仕事だと思い
ますか。
◆でも、「鑑識」っ入ってますか
ら、
鑑識といえばですよ。
綿棒みたいな、白い、
フワフワな。
持ってはる、指紋とるやつあるやん。
あれが出てくると思うねん。
それの、こんな方ですね。
全身がそうなってる。
こういうの、羽織ってるみたいな。
全身タイツ、この人、
指紋のスペシャリストよ。
◆雪男みたいになってるやん。
◆羽野さん、嫌がってますかね?
気持ち悪いって。
うわあ…って。
◆火災・調査鑑識を訪ね、銀シャ
リは
大阪市の消防センターへ。
◆あっ、あの方や。
絶対そうや。
どうもこんにちは。
火災・調査鑑識の村上さんでしょ
うか。
◆はい、
大阪市消防局の村上と申します。
よろしくお願いします。
◆お願いします。
◆こちらが今回のスゴ腕ワーカー、村上芳郎さん。
◆鑑識ということで、
今はこの格好をされてますけど、
ふだんは、こんな格好をされてます?
◆出すな!
◆警察の鑑識ですね。
◆また違うんですか?
◆違います。
◆警察の鑑識もこんなやつじゃな
い。
何してんねん、ほんまに!
◆火災・調査鑑識って、また違うんですか?
◆そうです。
また別のことをしています。
◆どんな仕事なんですか。
◆どういったお仕事なんですかね。
◆火災の出火原因、損害を調べる
ことで
まず類似火災を防止するというこ
とが
大きな役割です。
◆調査鑑識とは
消火活動を行う消防士とは違い、
鎮火した現場で火災の発生原因を
明らかにする仕事なんです。
調査した後、
同じような火災が発生しないよう
に、講習会などで
市民に安全を促すことも
村上さんの任務。
◆ちょっとずつ火花が焦げて、
こことここ、つながってしまいます。
◆昨年だけでも、
電気コードからの出火や、
たばこからの火災など、我々の身
近なところが
出火原因になっており、その数、
何と大阪市だけで918件にも
及ぶのです。
◆村上さん
我々の浅はかな知識なんですけど、
冬場乾燥するとか、冬場はやっぱりあったかいものを使うからとい
うことで、火災って冬場が多いイ
メージがあ
るんですけど…。
◆そのとおりです。
◆やっぱりそうなんですか?
増加はします。
ただ、秋ぐらいからちょっとずつ
増加し始めて、春ぐらいまで続く
傾向に…。
◆春も関係あるんですか。
◆春にふえるのは、
まだ空気がちょっと乾燥してるという点が1つと、就職とか
進学とかをされて、
親元を離れた方が
新しい生活をして、調理器具、
まだ不なれで、
取り扱いに失敗して
出火するケースも
原因の一つとしては挙げられます。◆気をつけろよ。
1人暮らしをして
すぐ天ぷらとか、するなよ!
◆確かにな。◆調子乗るなって。
◆怖がらないですからね。
◆1人でいける感じ出すな!
◆新生活だけではなく、
ここからは身近で起こりやすい火災の原因と
その対策も教えていただきます。