色塗りのプロは…?◆いてないんですか。
◆いてない。
◆時間がかかるでしょう?
塗ってても。
◆なれやな。
◆腰が痛くなったりとか?
◆するする。
◆今、座って休まれへんしねえ。
今座ったら、えらいこっちゃ。◆足を骨折した岡本さんが
お店の前にベンチを置いたことか
ら始まった
「赤いベンチプロジェクト」。
自治会長を初めとする多くの方の賛同を得て、
今では、11人の方が
ボランティアで
ベンチづくりに参加してくれてい
ます。
◆皆リタイアしたから
身体は余ってまんねん。
◆これは、でもね、
助かります。◆だから
歌もつくってまんねん。
◆歌?
何の歌ですか。
◆ベンチの歌、応援歌。
◆ベンチの応援歌!?
◆だから、みんなが楽しんでいるからね、楽しんでいるから、
いろんなアイデアが来てね。
◆歌をつくるというのは、誰のア
イデアで?
アイデア湧いてきますね、
次から次から。
◆知り合いにバンドを組んでる女性がおって、その人に相談したら、
つくりますよって、つくっていた
だいた。
◆昼間は勤めてはるねん。
看護師ですわ。
◆えっ、看護師さんをしながら、
それを聞きたいとなったら、
呼んでいただいたりとか、できま
す?
◆はい。
連絡しましょうか。
◆いいですか?
◆赤いベンチの応援歌を歌っているミュージシャンの方が、
仕事終わりに駆けつけてくれまし
た。
◆こんにちは~。
◆八光さんや。
◆こんにちは。
今、聞いたら
赤いベンチの歌を歌っておられる
ということで。
作曲?
◆曲つくりました。
◆で、作詞…?
◆歌だけ。
いろんなところで、お披露目はさ
れてるんですか?
◆いや、1回だけね、したんです
けど、
実は…。
◆ここで問題!
◆歩いているとね、
結構、置いてあるんです、
ベンチがね。
◆赤やから、
目立つしなあ。
◆そうです、そうです。
◆きれいやし、◆そうなんですよ。
でも、本当に
若い人間には、わからん距離感で
す。
もう置いてんの?みたいな。
聞くと、ちょうどいいんですって。
◆その距離感がいいんですね。
◆一服できて、
みんなでしゃべれるというベンチ
なんですけれども、
応援歌がございまして、お披露目
するときに
この歌っておられる女性が
悲劇に見舞われました。
さあ、何でしょうかというところ
ですが、円さん、いかがでしょう
か。
◆これはね、大分、難しい問題だ
なあ。
歌を披露するということなんだけ
ども、恐らく、この後、歌を歌う
とは思
うんだけれども、実はこういう主
題歌をつくって、このベンチをね、
赤いベンチを売り出そうと、
という、
そういうふうなことを考えてるん
ですよ。
考えたんです。
これを赤い“ベンチービジネス”というね…。
◆ベンチャーは聞いたことがあり