慶子さんとお芝居していると
本当に魂や心が
揺さぶられるんです。
あのとき咲が、目を覚ます前に
咲って、絞り出すように
起きなさい、目を開けなさい
っていう心の声が
すごく私に…
生きたかったんだけれど
本当に生きていたかったんだ
けれど、でもね、ありがとうっていう思いに
させていただけるというか。
一緒に家族のように
あそこのシーンで
みんながしてくださった、愛が
あの撮影がちょっと遅かったので
とんでもなく遅かったので。
松坂≫夜が明けちゃって
2時過ぎちゃったので。
内田≫次の日は
しっかり休みましたけどね。
慶子さんもずっとお着物ですし
みんなでね必死になって頑張りましたね。
松坂≫山場をね…。
原口≫「まんぷく」の話はここまでで、
お二人とも
大河ドラマ「西郷どん」に
出ていらっしゃいます。
松坂さんは鈴木亮平さん演じる西郷吉之助のお母さん・満佐を
演じられました。
父親役を風間杜夫さん
瑛太さん演じる大久保の父親役を
平田満さん。
この3人、何か分かりませんか?
この3人の共演が35年ぶりですよね。
松坂≫そうです。
なんか皆さん円熟味が増していて
でも変わらないですね
青年ぽくって
演じることに情熱があって
でもね、前は私語を交わす余裕も
なくて
今回初めていろんな話をして
楽しかったです。
原口≫35年前の作品というのが。
松坂≫「蒲田行進曲」です。
足立≫きれい。
原口≫風間杜夫さんは
スター俳優を演じる
銀ちゃんですね。
松坂さんは小夏平田さんが大部屋俳優の役ですね。
三角関係を描いた映画でしたね。
改めて風間杜夫さんに伺ってきま
した。
僕も慶子さんも、第7週目で亡くなってしまうんですけど
僕が、いろり端といいますか
そこで、新しく来た嫁に夫婦というものは
こういうもんだと。
吉兵衛≫じゃっどん妻になってくれた満佐は
ひったまがっほど
よか女子じゃった。
まず、こげなおいの事を
好きになるよう努力しっくれた。
満佐の情にほだされて
おいも満佐に惚れてしもた。
満佐≫もうよかで。
風間≫1人でセットの隅に籠、置かれて
そこに台本も入ってて
セットの暗闇で
ぶつぶつぶつぶつ
せりふを練習されてる姿も
記憶にありますね。
<拍手>
松坂≫どうも風間さん
ありがとうございます。
足立≫薩摩ことばをセットの隅で
覚えているのが印象的とおっしゃっていましたけれども
やっぱり薩摩ことばは
難しかったですか。
松坂≫そうですね。
薩摩ことばも難しかったですね。
でもやっぱり方言って
味があるので
心情というのはとても
伝えやすいことばだと思いますよ。
渡辺≫松坂さんは、満佐をどんな
気持ちで演じていたんですか?
松坂≫満佐は西郷隆盛さんを
育てた人で
原点に関わっている人なので
後の敬天愛人とか利他とかそういう西郷さんに
育てた人なので
本当に子どもに対し大丈夫かって
立派な薩摩おごじょだったなと
思います。大好きな役でした。
原口≫一方の内田さんは
大久保一蔵を陰で支える
おゆうの役を
演じていらっしゃいます。
今回「西郷どん」からオファーが