信長≫さすがは、マムシの娘。肝が据わっておるわ。
よかろう、ついてまいれ。
お濃≫はい！
＜拍手＞
松坂≫かっこいい。
内田≫すみません。
渡辺≫松坂さんどうですか？今の。松坂≫私、ついていきます
っていう感じでした。
原口≫ご主人の信長とともに戦うシーンを
ご紹介したんですけれど。
渡辺≫なんか心霊現象みたいに笑い声が。
原口≫同じシーンでも描き方が
違いますね。
戦い方も違うし。
内田≫そうですね。
渡辺≫松坂さんの
ときは、なぎなたで。
松坂≫私は信長についていくと
いう感じがありましたけど
有紀ちゃんは
ついていらっしゃいって感じ。
＜笑い声＞
内田≫すみません。
松坂≫頼もしかったわ。
内田≫何であんなになっちゃったんだろう。
渡辺≫時代によって
変わってきたんでしょうね。
この作品で特に印象に残っている
ことはありますか？
内田≫いっぱいあるんですけれど
信長は本当に怖い人
だったんだろうけど
孤独だったのかなとか、いろんなことを感じて演じていました。
撮影のときに信長さんは
たか狩りが好きでたかを飼っていたんですね。
そのたかを再現するので
たかをめでるというか、信長が
そのとき、たかが本当に
いいお芝居をするんですよ。
すごくて負けてはいけないと
思って、たかがすてきで
動物ってすごいなと思って。
私と江口洋介さんが演じる信長が。
それに動物も
リアクションするんですよ。
たかがこっちのお芝居に反応も
すごく、しまして
そういう意味でも
おもしろかったですね。
足立≫向こう側で誰かが指示を
出して
いるとかではないんですね。
内田≫ないんです、本番ですから。
演者側も緊張感があるんですから
用意された動物です。
野生の動物じゃないんですけれど
緊張感があったんですけど
すごくいいお芝居をしてくれて
すごいなって思いました。
松坂≫分かる。
「西郷どん」のときも鶏を飼っていたんです。
鶏はずっとそこで生活してるん
です、私たちは夜帰るんだけど
１週間、２週間たってくると
鶏がずっとそこにいる人の存在感が出てくるの、いちばん
リラックスしてるの。
なんかね、感心しましたあのときも。
＜笑い声＞
渡辺≫動物にもそういう演技とか味が出てくるんですね。
内田≫動物だからこそですね。
素直だからですね。
松坂≫腹もすわっててね。
原口≫松坂さんはこれまで
９作、大河ドラマに
出演されましたが
特に心に残っている作品は
ありますか。
松坂≫あのね
ことばが残るんですよ。
近いんですけれど
「篤姫」の幾島のとき島津いろは歌
その中に出てくることばとか
敬天愛人とか、いろんなことばが
仕事をするときの
核になってずっと…です。
渡辺≫１０年前の作品ですけど
ずっと覚えていらっしゃるんですね。
松坂≫励まされて、ことばや
女性の生き方に励まされて
１年頑張るんですね。
内田≫そうですね。
原口≫大河ドラマで主役を張ると
いうのはどういうもんなんですか。
松坂≫その大変さも
あまりよく分かっていなかったと思います、あのころはね。
でもやっぱりチームワークとかね
みんなで作っていく長丁場大事だと思います。
本当に足並みそろえて
気持ちをそろえてね。
でも大河ドラマで