埋葬されたいと願う→
とても大切な場所だったと
思います。→
埋葬された人は
皆 永遠の世界に向かうと→
信じられたんでしょう。
墓の重要性が明らかになった事で自らの最終目標→
クレオパトラの墓に近づいている事を
マルティネスは確信しました。
しかし 王を神殿の地下に
埋葬した実例はあるのでしょうか。
2014年
エジプト南部にある遺跡 ラメセウムで→
興味深いものが発見されました。
神殿の地下に続く縦穴に→
王家の墓の
副葬品が残されていたのです。
(ノーントン)ラメセウムの出土品は→
カロママ王女のものだと分かりました。
非常に
身分の高い神官だった女性です。
カロママの墓はクレオパトラより
900年前に遡るものです。
クレオパトラは
タップオシリス・マグナに埋葬される事で→
古い王家の伝統を
復活させようとしたのでしょうか。
クレオパトラが神殿の地下の
同じような縦穴に→
埋葬されたという可能性は
十分に考えられます。
実際 神殿の中にある
縦穴式の墓に→
身分の高い王家の人々→
特に女性が埋葬された例はかなりあります。
降りてみます。
西門の すぐそばの浅い地下で→
部屋が1つ発見されました。
そこで見つかったのは女性の遺骨でした。
頭蓋骨を見つけました。
妊娠中の女性です。
分析の結果 クレオパトラにしては
年齢が若すぎる事が分かりました。
この女性が何者なのかは
今も謎のままです。
それでも
これは画期的な発見でした。
神殿の内部で埋葬が
行われた事を示す証拠だからです。
マルティネスは一層 自信を深めました。
やがて 敷地の北西の隅でいくつかの階段が発見され→
その先に大きな空間がある事が
分かりました。
空間の大きさは縦 横 高さとも
9メートルから 10メートル程度。
とても広く深い空間で
王家の谷にある墓に匹敵します。
興奮しました。 これだ! って。
一番下には→
更に地下へと続く
狭い縦穴がありました。
その縦穴を調べると
地下23メートルの地点に→
頭蓋骨が2つありました。
一挙に興奮が高まりました。
地下35メートルの地点まで
掘り進みましたが→
何も見つかりませんでした。
しかし このように→
深くて広い空間の底に→
縦穴がついている以上→
何か意味はあるはずだと→
ノーントンは考えています。
(ノーントン)際立った特徴は
その大きさです。
岩盤が
大きく切り出されていますが→
こんなものは
めったにありません。
見たかぎりでは墓に通じる
縦穴だと考えられます。
大発見ですが
マルティネスには時間がありません。
今回の発掘期間は
終わりに近づいていました。
マルティネスは地中を調べる
レーダー探査機を持ち込みました。
縦穴の向こうに隠された部屋が
あるかどうかを→
確かめるのが目的です。
私たちの技術を応用して考古学者の人たちが→
クレオパトラの遺体を見つける
手伝いをしています。
調査の結果 2つの空間が
存在する可能性が出てきました。
地中レーダー探査機は→
重要な空間がある事を示しています。
王が永遠の眠りにつく部屋として
十分な広さです。
(ガマル)これだけは確かです。