2018/10/30(火) 23:55〜00:40 ブラタモリ「#116 有田焼」[解][字][再]


もう粘土になってる。
(笑い声)
(笑い声)
これ すごいですね。
温泉によって流紋岩が陶石に変わることは→
確かに分かりました。

でも タモリさんまだ不思議なことがあるみたいです。
タモリさんが不思議に思っているのは
こういうこと。
流紋岩の割れ目を温泉が通っても→
その周辺の限られた場所しか陶石に変化しないはずです。
でも ここは 割れ目のある所だけでなく
見渡す限りが陶石になっています。
一体どうしてなんでしょう?
なぜでしょう?なぜでしょうか?
実はですね…
はい。何だろう?
こう…。
(武内)おっ。
(武内)はっ… はい!
ドロッと出ないように。
じゃあ この続きはですね 実は…
(武内)どうぞ。よろしくお願いします。
佐賀大学の角縁といいます。
よろしくお願いします。
この辺りの火山活動と
陶石の関係について調べています。
今 なんか いいとこまで
たどりついたんですけど…。
もうバトンタッチということで。


あれ高いですよね。
(角縁)そのとおりです。
あの山が関係しているんです。
分からんなあ。
ヒントは これなんです。
ほぉ~ あ そう!
ちょうど ここ 泉山の上に…。
この辺りの流紋岩が
丸ごと陶石に変化した理由→
それは 隣にある火山の仕業でした。
およそ250万年前 隣の山が噴火。
流れ出た流紋岩が
この辺りに覆いかぶさり→
蓋をしてしまったんです。
これ蓋が こうなったんだ。
そんなに!
流紋岩ですね。
で 圧力釜を 蓋をします。
向こうの溶岩が流れて蓋になった。
熱が逃げなくて 蓋もあって
この中で じっくりゴトゴト。
何万年も ここでゴトゴト。
開けてみると…。そして 開けてみると→
こういう真っ白な陶石が…。
おおっ!?
(笑い声)
おお… おぉ~!
奇跡ですね。
あの山 何て山なんですか?
(角縁)そうです。

なんか ちょっと見方が…。ちょっと岩肌が見えてきましたね。
(笑い声)
本来なら 岩の割れ目に沿って→
ごく僅かな陶石しかできなかったはずの
この場所。
しかし 隣の火山が蓋をしたことで
大量の陶石が有田に姿を現しました。
自然の奇跡がなければ
有田焼は誕生しなかったんですねぇ。
私は…
この周りに岩山がいっぱいあってなんで ここだけがっていうのが→
よく分からなかったんですけど…
(笑い声)
先生…
(鈴田)なかなか難しい話ですよねぇ?あの 難しかったんですけど→
でも なんか…
ハハハハ!おぉ~。
(笑い声)
岩の煮込み。
そういう きっかけがあって→
有田は 磁器の町として発展していくんですけど→
今から…
ええ 今から。そうですね。
いきなり周りばっかり ここも…。
行きましょう 行きましょう。
続いて タモリさんがやって来たのは
有田の市街地。
世界の有田焼を生んだ町は
どんなところなのか?
まずは歩いて確かめてみましょう!

全部 陶器屋さんですね。ええ。
かわいいんです。
確かに…
あぁ~!
「かわいい」って。
こっちもそうですよね
これ全部そうですよね。
(鈴田)焼き物の町に来たなと思うのは
こういう煙突があるからですよね。
(鈴田)そうです。 あれで分かりますね。→