<男は 片時も 目を離さない>
<だが そのとき
運命は ほほ笑んだ>
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(掃除機の音)
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(掃除機の音)
(掃除機の音)
(ヴォルフガング)もしもし。 はい。→
ちょっと待っていて。
(掃除機の音)
(ヴォルフガング)今 ちょうど
奇麗にしてたところなんですよ。
<掃除機の音を 避け
ヴォルフガングが→
その場を 離れる>
♪♪~
<「あなたなら きっと できる。
あなたなら きっと できる」>
(ナターシャ)《ママ》
♪♪~
<8年に及ぶ 恐怖の支配に
打ち勝った>
(ヴォルフガング)うん?
♪♪~
<私は
ナターシャ・カンプッシュ>
♪♪~
<信じ続けた 母と諦めなかった 娘>
<ナターシャ・カンプッシュ>
<再会を 願い続けた…>
<それは オーストリアのみならず世界中を 驚かせた>
<事件解決から わずか 2週間>
<自らの意思で
テレビ出演を 決意し→
恐怖の体験を 語った>
<ナターシャが…>
<母 ブリギッタを 苦しめた
娘殺しの疑惑は→
ナターシャの生還で
ようやく 晴らされた>
<誘拐犯 ヴォルフガングは
ナターシャが 脱出した直後→
列車に 飛び込み
自ら 命を絶った>
<あれから 12年>
<カメラの前に 現れたのは…>
(スタッフ)ハロー。
(ナターシャ)ハロー。
<現在 ナターシャは
母親と 二人暮らし>
<新しい人生を
幸せに 生きている>
何か もう ストーリーも
えげつないな。
いやいや。
まさか。
でも やっぱり ラジオからね
自分の名前が→
聞こえてきてって いうのは…。
あれ 全てやな。
でも 初めて
買い物 行ったときには→
無理だったんですね。
そうそうそう。
走られへんねんな。
それが すごいよね。
何年間も やっぱり…。
その後 ナターシャは監禁生活を つづった 自伝を出版。
映画化もされた。
うん。
監禁中に 聴いた
ラジオニュースで→
スリランカの 津波の被害を知り→
自伝の印税で スリランカに病院を 建設した。
すごいな。
素晴らしい。
ナターシャが
8年以上 監禁された あの家は→
どうなったと 思いますか?
やだ。 怖い。 確かに。
それぐらいのものじゃないと。
でも そういうことかな。
ちょっと 観光…。
えっ!?事件 解決から 12年。
あの家を 管理してるのは
ナターシャ。
信じらんない。 嘘でしょ?
自分で 掃除などをしている。
いや。 すごいな この人。
何でやろ?8年 そこで 生活したから?
私だったら 近づきたくない。
やっぱり。いやいやいや。 嘘…。
自分が 8年間…。
これは 事実やと。 ここの 8年。
おっきい。
ホントに おっきいですよね。
(銃声)
<その銃声が→
身も凍る バスジャック事件の