生まれてから依頼者に引き渡すまでのおよそ半年間は…
死んでしまった愛犬がそっくりそ
のままよみがえるとあって、
世界中からいろいろな犬種の依頼
が来ていると言います。
実験室に案内されました。
クローン犬をつくるには、
複製したい犬の体細胞から
遺伝情報が入った核を取り出します。
そして代理母となるメス犬の卵子
を取り出し、
その卵子からも核を取り出します。
そして…
複製したい犬の核が卵子に入るこ
とで
卵子から代理母の遺伝情報は消え
クローン犬のもとである胚ができるのです。
その胚を代理母の犬の子宮に入れ
着床。
こうしてクローン犬が産まれるの
です。
帝王切開により取り出されたクロ
ーンの子犬。
その姿は意外なものでした。
≫今、世界中から注目される
韓国のクローン犬ビジネス。
クローン技術による愛犬の複製を
ペットの飼い主たちはどのように
考えているのでしょうか。
愛犬家が集う新宿区のこちらのお
店で聞いてみると…
一方で、こんな飼い主も。
≫皆さんはどう思いますか?
国分≫いや~、すごい時代になりま
したね。
もう映画の世界だと思ってました
けど、
ここまで来てたんですね。
国分≫ここからは科学ジャーナリストの
寺門和夫さんに加わっていただき
ます、よろしくお願いします。
赤荻≫まずは映像に出てきました、
このクローン犬。
韓国以外にもこういう施設がある
んです。
国分≫ビジネスは成り立っている
わけですね。
赤荻≫それがアメリカの施設なん
です。
アメリカの施設にお願いしたのが
アカデミー賞女優なんです。
国分≫真矢さんも犬を飼っている
と思いますけれども、
いろんな意見があると思いますけ
ど、
真矢さんはありだと思いますか、な
しだと思いますか?
真矢≫私は正直、なしなんですよ。
やっぱり人って生きていく上で別れの悲しみとかを
深く知るとか、哀愁を学ぶというこ
ととか
いろいろあると思うんですね。
だけど、中には犬が他界したことで本当に
生活ががらりと変わってしまって
何も手につかないという方、本当にいらっしゃるので
私はそういう方にとっては、
これはビジネスではなく、
人助けだと思うんですけれども。
国分≫言い方がどういう言い方がいいのかわからないですけど、
韓国でもあり、アメリカでもあると
いうことは、
寺門さん、これビジネスとして成り
立っているということなんですよ
ね?
≫クローンの技術は基本的にはまだ研究用なんですね。
ですからビジネスとして成り立つ
ところもあでは
ほとんどいっていないので、
このペットのクローンのビジネスが、
多分数社でしょうね、そんなにたく
さんはないと思いますけれども、
これがビジネスとして成り立って
いる、ある一定の需要はあるんでし
ょうけれども、
クローン技術全体からすれば、
かなり特殊な例だというふうに思
いますね。
国分≫生まれる確率はどのぐらい
になっているんですか?
≫一般にクローン動物の成功率と
いうのは
1%程度と言われています。
だから100回やってやっと1つだけ成功して
クローン動物が生まれてくるのが
基本的な率ですが、
どうもこの研究所の成功率はもっ
と高いと聞いています。
国分≫でも、1匹だけじゃない可能
性もあるわけですね。
先ほどの映像では同じようなとこ