いうのは、やっぱり見えないとこ
ろになってきて、
投票率を上げることと、
中身の信を問うことというのは、
やっぱりちょっとどうしてもバランスを欠くところが出てきてしま
うなっていうのが印象ですね。
>>このずれを見ても、だから住
民投票が成立しなければ、また混
乱しますよね。
>>そうですね。成立しなかった
場合、どうするんですかと聞くと、
市長はいや、そもそも成立するよ
うに頑張るんですというふうな反
応で、
対抗馬の奥土居さんは、
賛成派と反対派の中間地点に立っ
て解決を目指しますと、これもち
ょっとはっきりしないような形で、
成立しなかった場合、
よけいまた混乱してしまうおそれ
があると。
>>そして、もう一つ複雑な事情
があるんですよね。
>>今回、ダブル投票になったこ
とで、
今度は住民側も影響を受けていま
す。
まず住民投票だけだったら、
ビラ配りを例えばするというときに賛成してくださいということで、
ビラを配るのは、
これ全然オーケーなんですね。ただ今回、
市長選挙が一緒に行われますと、
例えば何々候補も市名変更に賛成していますので、
どうぞよろしくお願いしますとい
うことを言ってしまうと、これ、
特定候補の応援をする選挙運動と
いうふうにまちがえられるおそれ
もありまして、この場合、公職選
挙法の違反になるおそれもあると
いうことなんですね。
なので、例えば名前を出さなくて
も、
運動を言われた側が、
賛成してくださいって言われた側
が、これってあの候補の応援なの
かなと受け取ってしまうと、
これも公職選挙法の違反になる可能性があるということで。
>>じゃあその名前を挙げなくて
も、
受け取った側の感じ方しだいでは、
触れてしまう、
違反になってしまう可能性もある
と。
>>原則的にはその可能性がある
ので、
賛成派も反対派ももう告示以降は
ややこしいので活動しませんとい
う。
>>これは若一さん、難しいです
ね。
>>むしろ議論を狭くする結果に
なってますよね。
それと個人的な考えでいいますと、
最低投票率を決めますとね、例え
ば、
50%と決めますね。
民意のパラドックスという現象が
起こるわけです。どういうことか
というと、50%いけへんかった
ら、もう開票しないと。
無効だと。
49%で結局無効になったと。
だけど、賛成者が49%の大部分
を占めてたケースと、
51%投票率があって、成立したと。
だけど、賛成者は全体の60%ぐ
らいにすぎなかったといえば、
どっちがじゃあ、
賛成した人が多いかといえば、成立しないケースのほうが多いとい
うことも、これ、
民意の逆転現象があるわけですよ。そこらへんの問題をどう考えるの
かといえば、私はやっぱり投票率、
設けるべきじゃないという立場な
んですけど。
>>どうなんでしょう。
>>実は今回、専門家の方にもダ
ブル投票のことを聞いてみたんで
すけれども、
過去に同じような事例で失敗した例がありますということで、
2013年の山口県の山陽小野田
市では、
これは議員定数の削減の是非を問
う住民投票でしたが、
同じように市長選が同日行われる
ことになって、
市民団体が運動を控えてしまって、
結果、
直接的な影響はどうか分かりませ
んが、不成立になってしまったと
いうことで、