◆さっきから食べ物の分野に入っ
てないんですよ、氷は。
◆小学生のころ、両親の離婚をきっかけに、
貧しい暮らしを余儀なくされた中
川さん。
中学卒業後は、高校には進学せず、アルバイトを掛け持ちして家計を
助けつつ、余ったお金で、ようやく好きな漫
画を
買えるようになったそうです。
◆これが
お仕事ということですか。
◆日中は
普通に働いて、
終わってから、いつもここに来て
…。
◆お昼は何をやってるんですか。
◆２つ、今、仕事をしているんですけれども、
お洋服関係の仕事と
あとマッサージ…。
◆大変じゃないですか、体力的に
は。
◆いや、全然、もう…。
◆ここで問題！
◆中川さんが働き始めてから１５
年以上、
自分に課してきた
“絶対に破ってはいけないルール”が
あるそうです。
それは、一体？
◆何か僕もね、
吸い込まれるように
あのビルに入ったんですけど、
なかなか独特の、なんばって大都会やのに、
まだ昭和の空気が残っていて。
◆ほんまそうでしたね。◆ああいうビルが
一周回って
今、おしゃれになってるじゃないですか。
◆若い人が経営してるから、
だから、あそこも人気で
結構来てるみたいで、おもしろい
店なんですけれども、さあ、
彼女が働き始めてからルール、
これは絶対に破ってはだめなんで
す、このルール。
自分に課しております。
これは何でしょうかという
ところですが、リンゴさん、
いかがでしょうか。
◆彼女すごいきれいだと思う。
でも、対人恐怖症みたいな、
ちょっとこう、あんまり自分から
漫画の世界に
入るということですよね。働き始めてから、
毎日絶対、化粧はする。
◆化粧は
なるほど。
ふだんはしてなかったけど、
毎日…。
◆するようになった。
◆違います。
◆化粧面倒くさいからね。◆面倒くさい。
◆お面でパーン、やりたいわ。
◆リンゴさん、ネジでとめてはるからね。
石こうで固めて。
◆そうそう、石こうはあんまり張
られへんからあかんねん。
◆違います。
化粧ではございません。
円さん。
◆僕ももう、すごいすてきな店で、ああいうところに
行きたいなと思うんですけど。◆落ち着くんですよ。
あの狭さが。
ほんまに家です。
◆そうなんですよ。
それで、彼女、美人でしょう。だから、
落ちつきに行こうと思うんだけど、僕みたいな人間もいるけれども、
やましい人もいるんですよ、きれいな
かわいいから、
何かしようみたいなね。だから、ここでのルールがあるん
ですよ。
もしもですよ、ここに来てお酒飲んで、この後、
どうやとか、君とつき合いたいと
か、
やましい気持ちで
ぽんと言われたときには、
床が落ちるようになってるんです
よ。
◆怖いなあ。
◆だから「穴」言うんです、
この店は。
◆あっ、そういう意味ですか。
なるほど。
ずるんと行く。
◆なんなんタウンまで。
◆地下鉄まで。
◆危ない、危ない。
◆違います。
それがあるのは
忍者のところだけです。
そのからくりは。