世界観をつくり上げたのです!
そして何もよりも気になるのは、
海の世界を表現するため、
舞台上でどのように
小道具が生かされているのか
今回は特別に
劇団四季の舞台に上がらせてもらいます!
◆すげえー。
◆もう泳いでいる。
泳いでると言っちゃうもんね!
◆ほんまやな。何これ!
◆実際に見たら、余計すごいです
わ!
◆ほんまに何か海の中ですやん。
◆ほんまや。
すごいですよ、間近で見たら、
めちゃくちゃ。
ほんまに揺らめきが。
◆ただ単に揺らしているだけじゃないですよね、絶対。
◆そうですね。
◆これらは、深沢さんが手がけた
パペットと呼ばれる人形。
海の世界を表現するために
それぞれにこだわりがあります!
まずは水中を優雅に泳ぐ
トロピカルフィッシュ。
◆ほんまに生きてるわ。
◆これ、難しいポイントは、
どこかありましたか。
◆ひれがすごく大きい魚なので、
このヒレが
すごく水の中を表現してくれると
いうのと、
あとは低いところを泳いでても
高いところを泳いでいても、
魚がひっくり返らないようなつく
っています。
魚の動きを
上手に見せるように
中に芯が入っていて、
そこにあって、
くねくねと。
動く。
◆これ動かす人自体も
技術と体力も相当ですよね?
◆やっぱりどうしても
棒の先にパペットがついていることが多いので、
重くは感じてしまうので。
なので、そういう意味で言うと、すごく…。
◆それをこんなに優雅に…。
◆これは自分で試しに動かしたり
とか、
確認とかでするんですけれども、
楽しくて、ついつい30分ぐらい
ぐるぐる泳がせたりとか。
◆さすがですね。
これ30分動かせるのが深沢さん
ですね。
それだけ愛がね。
◆続いては、
海底をはうように泳ぐエイ。
◆うわあ~。
これ楽しいですね。
◆こちらは、さっきのとは違って、
全然、軽いので。
◆ちょっと地面をはいつくばる感
じとかね。
◆地面を泳いで、
ヒラヒラヒラッとなる生地の感じも、
これもやっぱりシルクを使ってい
まして。
◆本当に動いているなあ。
◆そうやな。
◆そして、注目すべきは
目のふくらみ。
ここに何が使われているか
わかりますか?
◆目のところが
ぽこっと膨らんでいるじゃないですか。
ここに茶こしを使ってるんですよ、
実は。◆ほんまや!
◆ただの骨組みだけだと、
骨の形が出ちゃうので、
どうしても目のところを膨らませ
たいというふうに
それができるんだったら
ぜひやってくれというんで。◆ちなみに、深沢さんが手がける
小道具には
設計図やマニュアルはありません。
◆あれをつくろう、
これをつくろうって考えられるじゃないですか。
だから、それがすごくおもしろい
ですね。
このエイは
旗にしか見えないんで。
目のポコッとをつけたいといって、
つけてみたら、すごいいいよ、あれいいよって言って。
外人来たときもこれ見てよ、
見てよ、茶こしついてるって
喜んでくれて。