ヒロインの澪。
澪≫何が
いけなかったんでしょうか。
種市≫江戸じゃあ、カツオは
初ガツオと決まってるんだ。
料理の腕だけを頼りに
大阪から江戸に来て
苦労しながら一流の料理人に
なっていく物語です。
黒木さんは、撮影のために
6か月にわたって
プロから料理の指導を受けました。
柳原≫カツオはたくさんおろして慣れていきましたし
ハモは、やはり彼女も
初めてなわけですよね
その生きてるのは。
それを実際におろしてそして骨切りしてとやって
いくのは大変だったと思いますね。
そこからまた2、3年して
5年以上は
かかるんじゃないでしょうか。
ハモは、腹開きなんで
ちょっと違う
包丁の動かし方なんですね。
そういったことを練習するのは
大変だったと思いますけども
やり遂げましたね。
料理人の素質なのか
女優の素質なのか
分からないんですけど
手まねがうまいんですね。
普通こうやってください
と言っても
なかなかその手の形にならない。
でも黒木さんは僕がこう見せるとじーっと見てて
僕の形の手を真似しようと
するんですね。
そうすると、やはりその包丁が
ある程度動くようになってくる。
包丁さばきとか何かをおろす
料理を作るだけではなくて。
例えば、包丁を使ったあとに
必ず私たちは布巾で拭くんですね
さびてしまいますから。
そういったことを
毎回、黒木さんにお教えして
実際にやってるんですけど。
<拍手>
渡辺≫すごい。黒木≫うれしい。
足立≫家でも練習されたり
したんですか?
黒木≫しました。
和包丁をいただいて、それで大根のかつらむきとか
やったりとか。
習ったお料理をできるかぎり買ってきて
やったりとかしていましたね。
渡辺≫すごい。
和食ね、難しいと思いますけど
またお魚とかもありました。何がいちばん難しかったですか?
黒木≫カツオ
おっしゃったようにカツオとハモ
すごく難しくて
「みをつくし料理帖」が
江戸時代なので
座りながら料理するんです。
立って料理する今と違うし
重いんですものすごくおろすのは、そもそも
大変でしたね。
歯触りは出てしまうんですよね。
料理はすごい練習していました。
渡辺≫もともと料理が
好きだったんですか。
黒木≫好きだったんですけれども
魚をおろすところからするという
のはやったことなかったので。
渡辺≫そうですよね。
もろカツオだったもんね。
足立≫売ってないですよね。
原口≫ハモもよく触れましたね。
かみつく魚ですし
血液にも毒があって扱いが難しいんですけれども
やっちゃいましたね。
料理人も3、4年は触らせないと
いう魚ですよね。
渡辺≫怖くなかったですか?
黒木≫どこをどう持てばいいのか
分からないし
本当に柳原先生が
教えてくださいました一から。
渡辺≫手まね上手だと
おっしゃっていましたね。
原口≫出てきた料理を
まとめてみました。
苦労した料理はありますか
いろいろありますけれども。
黒木≫そうですね
すべて現代で作れるようにしていると思うんですよ味とか。
でも、たぶん、鯛の葛叩きとか
これが骨切りみたいに
ハモみたいにやるんですけれども。