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2018/12/01(土) 19:00〜19:45 地球ドラマチック「よみがえるアイスマン〜科学とアートが明かす謎〜」[二][字]


エッツィは吹雪の中で凍死して→
雪に埋まったのだと

考えられていました。
しかし レントゲン写真を見た
ある放射線科の医師が→
奇妙なものに気付きました。
肩の奥深くに矢じりが刺さっていたのです。
CTスキャンで体内を見ていくと→
更なる手がかりが得られました。
刺さった矢が
左腕の大きな動脈を→
傷つけていた事が分かりました。→
大量に出血すれば10分か15分で死亡します。
(ツィンク)この矢によって
死に至った可能性が高いでしょう。
矢で射られ
死ぬまで山の上に放置されて→
死に至ったエッツィ。
謎が深まります。
エッツィは何者だったのでしょうか。


何をして生きていたのでしょうか。
どういう
集団の一員だったのでしょうか。
そして
なぜ 殺されたのでしょうか。
答えを見つけるのは
容易ではありません。
エッツィの遺体を調査する事自体が
難しいからです。
腐敗を防ぐため エッツィは→
南チロル考古学博物館の冷凍室に20年近く保管されています。
マイナス7.2度。
無菌状態に保たれた部屋です。
担当の科学者以外は
基本的に入る事はできません。
≪(ツィンク)どうぞ。
じゃ 入ります。
この日
古生物アーティストのゲイリー・スターブが→
例外として
中に入る事を許されました。
スターブは
エッツィの精巧なレプリカを作る仕事を→
任されたのです。
本物に近づけない研究者や→
一般の人々が代わりに見るための
レプリカです。
(ツィンク)エッツィを
調査したいという人全てを→
中に入れる事はできません。→

汚染や損傷のリスクがあるからです。→
その代わりとして 間近で見て
データをとる事もできる→
精巧なレプリカを作りたかったんです。
小指 指先 9ミリ。
限られた時間内に 必要なデータを
漏れなく集めなくてはなりません。
隅々まで目を凝らしています。
スターブはいわば エッツィと うり二つの→
双子を作ろうとしているのです。
右 人差し指 5ミリ。
エッツィの皮膚の色調と質感。
爪が抜けていますね。
ゆがんだ顔。
鼻の軟骨は薄くなってる。
えぐれた でん部。
(ヴィグル)肉の部分にも骨にも大きな損傷がありますね。
これを再現するのは
相当 大変ですよ。
レプリカを
細部まで精巧に作るためには→
エッツィと彼の時代についても
学ぶ必要があります。
彼が どのように生き 死に
そして ミイラになったのかを。
エッツィは
どんな物語を秘めているのか→
彼から何を学べるのか
期待でいっぱいでした。
本当に驚きでしたよ。

30分間がこれほど早かった事はありません。
そばで過ごした濃厚な時間は
とても役立つでしょう。
おかげで
いいレプリカができると思います。
エッツィは無菌室に戻されました。
そして スターブは→
その分身を生み出す仕事に
取りかかります。
レプリカの基本構造は
エッツィの死因究明にも役立った→
CTスキャンのデータに基づいて
作られます。
巨大な3Dプリンターによって→
エッツィの体は一塊のまま立体的に成型されます。
(デクレルク)特別なソフトウエアを使い→
CT画像を3Dモデルに変換して成型します。
この巨大なタンクに入っているのは→
1,300リットルを超える高濃度の液体樹脂です。
これを材料にエッツィの

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