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2018/12/01(土) 19:00〜19:45 地球ドラマチック「よみがえるアイスマン〜科学とアートが明かす謎〜」[二][字]


初めてヨーロッパにやってきました。
彼らは狩猟採集民で
自生する植物を採り→
野生の獲物を狩っていました。
そして およそ7,000年前全てが変わり始めました。
人々は食料となる作物を
育てるようになったのです。
そして 5,000年前になると
狩猟採集の文化は→
ヨーロッパから ほとんど消滅しました。
狩猟採集文化から農耕文化へ。
これは人類の歴史上
最も革命的な変化の一つです。
エッツィは この変化の

どこに位置したのでしょうか。
まだ各地に点在していた
狩猟採集民の一員だったのか。
それとも農耕民の集団に属し→
アルプスの麓で定住に近い生活をしていたのか。
科学者たちはエッツィの持ち物に


ヒントを見いだしました。
5,000年前に
死んだ人が見つかった場合→
普通は どういう状態でしょうか。
残っているものは骨だけです。
ところが エッツィのすばらしい点は→
氷河の中で長らく保存されてきた事です。
5,000年以上の間
凍っていたため→
全てが残っているんです。
何もかもです。
彼の衣服も 道具も。
氷河の中から取り出された持ち物は→
毛皮の帽子。
革のパッチワークのゲートル。
干し草とシカ革でできた靴。
長さ1.8メートルの弓。
十数本の矢が入った矢筒。
矢の作りは精巧なもので→
狩りで食料を得ていた人間に
ふさわしいものに見えます。
しかし
丁寧に作られた銅の おのは→
違う状況を示唆しています。
この おのはヨーロッパで見つかった金属の道具としては→
最も古いものの一つで→
農耕をベースとした進んだ社会を想像させます。
DNAを解析する事で
エッツィが属していた集団が→
狩猟採集民なのか 農耕民なのか→

更なるヒントが得られるかもしれません。
研究者たちが注目したのは
DNAの突然変異でした。
遺伝情報を構成する→
何十億もの化学物質が複製される際→
ランダムに発生する誤りです。
人のDNAには塩基対が30億あります。→
時々 突然変異が起こり
それが子孫に広まる事もあります。
突然変異によって形成された
特定の遺伝的パターンは→
親から子へと受け継がれます。
2人の人間が近い関係にあるほど→
こうしたパターンを
多く共有しています。
では エッツィのDNAと
より合致するのは→
狩猟採集民でしょうか。
農耕民でしょうか。
(ブスタマンテ)それを知るために
ヨーロッパ各地の→
さまざまな年代を対象に
古代の農耕民と狩猟採集民→
それぞれからサンプルを入手しました。
ヨーロッパ各地の遺跡で発掘された古代人 数十人分の骨から→
DNAを抽出しました。
その中には狩猟採集が唯一の生き方だった→
4万5,000年前の
人々のものもあれば→
7,000年前の農耕民から

得られたものもあります。
その結果を分析したところ→
DNAがエッツィと合致する率が高いのは→
古代の農耕民である事が
分かりました。
(ブスタマンテ)
明らかな結果が出ました。→
DNAから見てエッツィに最も近いのは→
農耕民に分類される人々だったのです。
エッツィの祖先は
彼が生まれる2,000年近く前に→
ヨーロッパにいた農耕民である事が
明らかになりました。
また同じDNAパターンが
更に古い骨からも見つかりました。
発掘された場所は
世界最古の農地の一つで→
現在のトルコにあたります。
この結果が示すのは→
農耕民がトルコからヨーロッパへ移住し

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