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2018/12/01(土) 19:00〜19:45 地球ドラマチック「よみがえるアイスマン〜科学とアートが明かす謎〜」[二][字]


古代の一般的な方法で施されたものだと→
ディーター ウォルフは考えています。
骨で作った針を皮膚に刺して小さく浅い傷を作り→
そこに木炭から作った→
インクを入れる方法です。
(ディーター ウォルフ)針の先に ちょっと
インクをつけるだけでいいんです。→
それを皮膚に ごく浅く入れます。
意外と大変です。
線を一本 入れるのに→



何度も何度も刺さないといけません。
入れ墨を入れるのは
楽な事ではありません。
エッツィが
どれほどの痛みに耐えたか→
想像もつかないほどです。
私なら やりませんね。
しかし
エッツィの入れ墨は61個もあります。
なぜ それほどの苦しみに
耐えたのでしょうか。
(ディーター ウォルフ)彼の入れ墨は
装飾やシンボルではないという事で→
研究者の意見は
ほぼ一致しています。
では 入れ墨に一体 どんな意味が
あったのでしょう。
ヒントとなったのは
入れ墨が施された場所でした。
(ディーター ウォルフ)エッツィの入れ墨は
大部分が病気 あるいは→
けがを抱えていた部分に
存在していました。→
腰に関節炎があり
腰の下の方に入れ墨があります。→
右膝に関節炎。
右膝の裏に入れ墨。→
足首にも関節炎があり
左右の足首の周りにも→
ぐるりと入れ墨があります。→

最近 見つかったこの新たな入れ墨は→
右の下腹部にあります。
彼は胆石があり結腸内には寄生虫もいました。
入れ墨は
そこに近い部分にあります。→
ですから 入れ墨の目的は→
痛みを和らげるためだった可能性があります。
痛みを和らげるための入れ墨は
多くの文化で行われてきました。
(ディーター ウォルフ)
治療目的の入れ墨は→
世界各地で記録が残っています。→
インド 東南アジア 北アメリカ→
そして 北極圏にも。
エッツィの入れ墨は治療行為を目的とした→
最も古い直接的証拠と
いえるかもしれません。
しかし エッツィが頼みにしていたのは
入れ墨だけではなさそうです。
アメリカ ニューヨーク州北部の森で→
考古学者 パトリック・ハントは野生のキノコを探しています。
菌類の専門家
デヴィッド・ワークの協力を得て→
エッツィと一緒に見つかった→
2種類のキノコを見つけようとしているのです。
キノコの1つは ツリガネタケ。
火をおこすためによく使われます。
乾燥させると簡単に火がつき
長時間 燃えるのです。
もう1つは カンバタケ。

エッツィが革ひもに通して持っていたものです。
(ワーク)カンバタケです。
このキノコには意外な用途があります。
消毒剤として役に立つのです。
このキノコは こうやって使います。まず 薄くスライスします。
これを皮膚の
傷のある部分に当てるんです。
消毒剤としての効果があります。
(ワーク)今 ここに傷があります。
草を使えば指に巻く事もできます。
消毒剤のついたばんそうこうです。
キノコで事足ります。
なるほど。 こりゃ すごい。
けがをした場合の
消毒剤としてだけでなく→
鎮痛剤として
摂取していた可能性もあります。
このキノコにはエッツィが抱えていた
病気の治療薬となる→
特質があります。
そうした特質の中には→
現代でも
利用されているものがあります。
今 知られているかぎりでは
エッツィは最古の治療例です。
比較的 最近の発見だと思っていた
治療手段が→
はるか昔から存在していた事を
エッツィが教えてくれたんです。
エッツィは歴史学者や科学者たちが→


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