そもそもお宅ら、
勘違いしてますよと。
つまり日本でこういう言い方をす
るんです。
日本が戦争終わった8月15日からあと、ロシア軍、
つまりソ連軍が北方領土に攻め込
んできて占領したじゃないかと。
8月28日からなんですね。
だから日本は不法占拠されたとい
うのは、
日本側の…ですよね。ところが、
こういう解釈があります。
ロシアの主張は、8月15日は、
ロシアだけじゃないと。
世界の常識から見て、
日本が無条件降伏のポツダム宣言
を受け入れますと、
日本が自分で宣言をして、
内外に宣言した日であると。ということは、
降伏ですからサインをしなきゃい
けない。
サインをした降伏文書の調印は、
これ、
東京湾に浮かんだアメリカの戦艦、
ミズーリですが、その上で、日本の代表がサインをしたのは9月2
日じゃないかと。
じゃあ、
8月の28日っていうのは、つま
り北方領土にソ連が入ってきたと
きですが、戦争中だった。
だから、戦争で得た領土なんです。
あんたら勘違いしてないかという
ことを、これ、
ずっと外交交渉で言ってきてるわ
けなんですよね。
そして2つ目は、向こうの主張で
すよ。
私が言うてるんじゃなくて向こう
の主張。
大体、北方領土を返すのどうのと
いうのは、ロシア、
ソ連の善意である。
その意味は、はい、
これです。
日ソ共同宣言、1956年、
北方領土の歯舞、
色丹を返したあとに、平和条約を結びましょうと。
これはプーチンさんと安倍さんが、
これに立ち戻って交渉しましょうと、今、やっと戻しました。
ところが、ラブロフさんが前から
主張しているのはここなんです。
当時はソ連ですね。
ソ連は、
歯舞と色丹を日本に返すにあたっ
ては、
日本国の要望に応え、つまり、
日本が返してくれと言うから、それに応え、そしてかつ、
日本の利益を考慮して、
考えてあげると。
つまり善意なんだと。
戦争で勝ち取った、国際的に認められたソ連の領土を、
あんたとこが帰してくれと言うか
ら、
そしてそれはおたくらの利益、
日本の利益になるというから、話に乗りましょかと書いてあるじゃ
ないかと。
それを返せだの、奪われただの、
なんだのと。
やっぱりロシア側の言う、ちょっと善意を勘違いしてるんだと。
>>住田さん、この認識の違いっ
ていうのはどうなんですか?
>>日本の場合、
国際的にいきますと、ポツダム宣言の受諾によって、すべての国、
交戦国との関係で本当は決着して
るはずなんです。
それなのに、日本側の立場からい
っても、
ほかの世の中から見てもそうだと
思うんですけど、
ソ連はそこに盗っ人猛々しく進攻
してきて、占領したという言い方
をする人がいる。
私、
それは感情的にそうだと思います。
ですから、ソ連側のこの言い方っ
ていうのは、義務で返すんではな
くして、
お情けでご慈悲で返してあげるっ
ていう言い方を、あくまでやるた
めにも、そのときに侵攻したんで
す。
別に日本とソ連は戦争していたわ
けではないんですね。
>>今回もね、そういう意味では
原則論を一応、
外務大臣としては、
向こうの外務大臣はそれを主張したということなんですが、もう一
つ、はい、
私や皆さん方、
きょうはロシアに立っていただく