耳が聞こえない高校生らが、
野球で甲子園を目指すストーリー。
後に映画や舞台にもなっている。
漫画のモデルとなった北城ろう学
校野球部。
当時、
監督を務めていた大庭猛義さん。>>もうびっくりしました。
私のところに来て、野球部を作る
ので、監督をやってくれというこ
とで来たもんですからね。
びっくりして最初はもう、
だめだと抑える側だったんですね。
危険だから、危ない。
前例がないと。
>>当初、
日本高校野球連盟は北城ろう学校
の加盟に難色を示した。
しかし、
野球部の活動をマスコミが大きく取り上げたこともあり、
創部から1年で正式に高野連へ加
盟。
選手たちは甲子園を目指して練習
に明け暮れた。
>>1つはやっぱり野球が好きな
んですね。
少年野球の経験者も何名かいまし
たのでね。
しかしこれが目的じゃなくて、本
当はやはり自分たちが普通の高校
生と同じなんだよということをね、
アピールしたかったというのがやっぱり本音だったと思います。
>>野球部のモットーというか、
決まりみたいなことは何か先生、
作られたんですか?
>>目で聞け、音を見ろというこ
とですね。
耳が聞こえない代わりに目で見る。
目で音を見る、
目で音を聞くというね。これが大事だから、ここだけは絶
対にね、細心の注意をしてやろう
と。
これはもう、
最後まで言い続けましたね。
>>迎えた高校3年、最後の夏。
沖縄県大会の1回戦、
北城ろう学校は強豪、宜野座高校
を相手に大健闘。
ハンデキャップを感じさせない選
手のプレーに、スタンドからは北
城コールが沸き起こった。
しかし、惜しくもあと1点届かず、
甲子園への道は断たれた。
豪快なヘッドスライディングで3
点目のホームインを決めた、
浜元昇さん。
>>1点差で負けたのは、
とても悔しかったです。
私たちも聞こえる人と同じだとい
う平等さっていうんですかね、
対等性というのを感じられるよう
になったと。
>>風疹はワクチンの接種で防げ
る病気。
それなのに、
いまだに大流行していることが悔しい。
浜元さんは沖縄の教訓を生かして、
感染の拡大を防いでほしいと訴えている。
大阪を拠点に活動する、
関西芸術座。
沖縄での実話をもとにした、
遥かなる甲子園を舞台化した劇団だ。
舞台なら、
より多くの人に風疹の怖さを伝えられる。
そう考えた大畑さんは、
劇団に公演を依頼。
募金で費用を賄い、
大阪と東京、
2か所での上演にこぎつけた。
>>皆さんのこの舞台を、
本当に一人でも多くの方に見てい
ただいて、風疹ってそういうこと
になるんだな。
この国から風疹なくさないとだめだなっていうことを胸に持って帰
っていただける舞台になると、今
から楽しみにさせていただいてま
す。
>>風疹の大流行に歯止めをかけたい。
去年11月、大畑さんと可児さん
は、
自民党本部を訪れた。
面会したのは、
自民党の厚生労働部会長、
小泉進次郎議員だ。
>>とにかく私たちと同じような
思いをするお母さんをなくしてあ
げてください。
未来のある命をどれだけの数をなくしてしまうことになるか分かり
ません。
どうぞ、お力をお貸しください、
よろしくお願いします。