2019/02/08(金) 16:47〜17:53 ten.【右肩上がり!トイレットペーパ市場のカラクリ】[字]


>>縦に強くしてるんですね。
だから強度を強くさしてる。
しかも横に切れやすいっていう、
繊維をあえて変えているんですね。
>>でもここで疑問が。
長さが通常の4倍もあるのに、横
から見た直径が変わらないのはな
ぜ?
>>直径が12センチまでっていうのが、
JIS規格で決まってまして、
そこになるまでに、
ぎゅーっと凝縮して作ったので。
>>直径がほぼ同じなのは、
一般的なものと比べ、
紙1枚を薄くしたうえで、
強くしっかりと巻きつけ、
凝縮させているからなんです。
発売を始めたきっかけは。
>>組合員さんから、長いもの、
もっと取り替え頻度が少ないもの



が欲しいという声で作ったんです。
>>消費者の声をきっかけに、
1982年、
130メートルの商品を発売。
その後も150メートル、
180メートルと、
どんどん長い商品を開発していきました。
コープこうべが、
ここまで長尺にこだわるのには、ある出来事が関係しているんです。
田中さん、
なんだと思いますか?>>なんだろう。
やっぱり震災のときとかに、交換
とか、それが頻度が少なくて済む
から。
>>コープこうべが長尺にこだわる訳。それは。
>>24年前の阪神・淡路大震災
のときに、
結構、
災害時に役立ったよと、
トイレットペーパーが役立ったよ
という声があったので。
>>阪神・淡路大震災。
被災者に役立ったものは何か聞いたところ、
トイレットペーパーという答えが
多かったんです。
トイレで使うほかにも、
食器を拭いたり、体を拭いたり、
水が使えず、
物資も乏しい中で、
何かと重宝したんです。

しかし、
今も災害時には、
トイレットペーパー不足が懸念されております。
国内の生産量の4割を占めている
のは、静岡県。
南海トラフ地震では、
大きな被害が出ると予測されています。
そのため、
政府は1か月分の備蓄を呼びかけています。
一般的な長さのものだと、
1か月に16ロール必要だといわれておりますが。
>>4人家族だと、
約1か月もつんですね。
>>めっちゃ長いトイレットペー
パーの場合、
たったの4ロール。
スペースを取らずに、保管できる
んです。
>>備蓄にも役立つってことですね。
>>そうですね。
>>災害時に役立つトイレットペーパー。
長尺で万が一に備える。
皆さん、
トイレットペーパーはどうやって
作られているか、ご存じですか?
老舗メーカー、
静岡県の丸富製紙に伺いました。
原料は主に再生紙。
細かく切って煮つめ、
乾燥させます。

出来たものがこちら。
>>うおー、
すごいこれ。もう、
なんていうか、ことばにならない
ぐらいこれ、
圧巻ですね。
>>こちらが、
トイレットペーパーのもととなる
ジャンボロールと呼ばれるもので、
大体5万メートルぐらい、
フルマラソンより長いです。>>こちらが出来たてのトイレッ
トペーパー。
特別に触らせてもらうと。
>>あったかいですね、
ほんのりと。
ただ、
まるで布みたい。>>直径が2メートルもあるジャ
ンボロール。
これを私たちがふだん使うサイズである、
直径11センチに巻き直します。