まだほら、
畑つくってるもん。
本格的やな。
吹田くわいふる里。
これはすごいな。こんにちは。
すいません、
関西テレビの朝の「よ~いドン!」という番組
で。
入らせてもうていいですか。◆どうぞ、
お入りください。
◆これは
昔からある…。
◆そうですね。
◆吹田って、随分と変わりまして。◆だから、
僕、ここね、
ここから大阪城見えましてん。
子供のときに。◆そうなの?
◆だからね、第1小学校があって。◆ちょっと大げさちゃう?
ほんまに?◆違う違う。
小学校のとき。
これ、全然家はなかったの。
◆ほんなら、ご主人はあれですか。◆ここの生まれで。
◆ぎょうさん売った土地もあったんちゃいまんの?
◆私のところはあんまり売りませ
んでしたけども。
かなり変わりましたですね。
◆そのころ売った人は、言うたら、
地価がどんどん上がっていったか
ら。
ぐわっと。
◆勝手に上がるばっかしですからね。
◆新御堂筋から
およそ200メートルの都会で農業を営む
平野さん。
開発が進み、
江坂の農業仲間が減っていく
昨今において、今でも
160種類以上の
野菜を生産、販売。
そのおいしさが評判を呼び、
地域の人だけでなく、遠方からも
多くの人が訪れます。
◆今も料理屋さんが1人来てますねん。
◆えっ?
どこ?
◆ちょっとおいで。
◆あの方や。
いかにも料理屋さん。
こんなん、
むちゃくちゃ高級料理の人でしょ
う?
◆いやいや。
◆高級料理やなしにね。
◆豊中のほうで中華料理の店をや
ってます。
◆やっぱりそうなんや。
◆それで、平野さんのところでお
世話になって、お客さんが食べた
瞬間にこれ違うって言い張るんで
す。
◆ほんまですか?
◆ほんまです。
◆野菜食べた瞬間に、違うって思
うたこと…。
ああ、そう。
あの方々は?
◆あの方は僕のところのボランテ
ィア。
◆ボランティア?
どういうことでんの?
◆どういうこと言われても困るん
やけど。
好きでね。
◆農業が好きですか。
◆農業が好きでね、10年前にこ
こへ通りがかりに寄せてもらった
んですよ。
それで…。
◆ちょっと待って。
ほいで、ここでお手伝いされてる
んですか。
◆そうです、そうです。
◆ボランティアで?
こちらの方も?
◆そうです。
◆だまされてないですか?
◆平野農園に欠かせないのが、
10名を越える
ボランティアスタッフ。都会の生活から
土いじりが恋しくなったという
方々が、畑仕事だけでなく、
地域の子供たちへの
食育活動など、江坂の農業を
支えているのです。
◆人は
海から生まれたのか、
大地から生まれたのか、それは、
僕ようわかりませんで。
でも、土になじむということは、
大事なことですもんね。