◆塩にこだわって…。
ちなみに何種類ぐらいあるんです
か、塩は。
◆185種類ほど。
◆1回も使ったことない塩もあります?
◆それはないです。
一応、一通りは料理に使ってます。
◆お二人はどういう…。
◆夫婦です。
◆ご夫婦で。
こんなこと聞くの、あれですけど、
奥様、どこかがよかったんですか。◆一緒にヒゲダンスを
踊ってくれるので。
◆うそでしょう。
あのね、
大の男がヒゲダンスなんか、
そんな
恥ずかしいことするわけないでし
ょう。
あれ、
これ何や。
♪
奥さんも一緒にどうぞ。
食事中に。
◆食事に来ただけなんですけれども。
◆最高ですやんか、
こんな夫婦。理想の夫婦。
最高。
幸せなんがわかるわ。
◆来店早々、
騒がしくしてごめんなさい。
こちらは185種類、それぞれの
塩に合う料理を
お任せで出してくれるお店、
スペースリング。
中でも、これぞという
という厳選した2種類の塩を味合わせてもらいました。
◆赤いお塩が
チベットのマグマのお塩という
お塩で、その横が鹿児島のマダイ
のお塩です。
ちょっと食べ比べてみてください。◆食べ比べるんですか。
味がある!
◆マダイですからね。
◆これだけでもおいしい。
◆これだけで酒いけるんです。
◆いけるわ。これ何か、
塩っからさとかもなく、
これはうまいわ。◆変なやつ違うでしょうね。
◆変なやつです。
◆変なやつ?
◆食べてください。
◆ううん…。
温泉のにおいの。
◆硫黄です。
◆硫黄ね。
◆臭いですよ。
◆ゆで玉子食べてるような、
味はね。
塩だけで味わいは全然違うんです
ね。
◆全部違いますね。
◆これって、どこから仕入れてく
るんですか、塩というのは。
◆奥さんが、塩の
ソムリエさんで。
ソルトコーディネーターという
協会に入ってまして。
仕入れのルートがあるんで、
そこから仕入れています。
◆奥様。
どのタイミングで硫黄のやつを仕
入れようと思ったんですか。
◆これ、マグマの塩というネーミ
ングが、すごくインパクトがあっ
て、そのネーミングに引かれて、
これ入れたいと思いました。
◆料理に合わすのは大変じゃない
ですか。
◆いや、そうでもないですよ。
これは特徴があるんで、つくりや
すいです。
◆ええ!
◆塩だけなめると
硫黄の香りしかしない、
インパクトの強い味ですが、
ご主人の手にかかれば、
料理にばっちり合う塩に早変わり。ちょっとアレンジしたエビの天ぷ
らと一緒にいただきます。◆それね、
中にクリームチーズ、フランス産
のチーズが
中にエシャロットが入ってて、
上にのりを巻いて揚げてます。
◆うん。
あっつ。
おいし~い。
でも、
硫黄の塩。
◆硫黄の塩です。◆全然違います。
うまみに変わってるわ。