2019/06/25(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「熱帯のミステリー 踊る!漆黒の人面鳥」[解][字][再]

小さな子どもたちが描く人の顔。
う~ん! みんなニッコリ笑顔が
とってもすてきですねぇ。
おやおや? こちらにも ニッコリさん。
いったい誰が描いたんでしょうか?
と思ったら あれあれ?
なんと 鳥に変身しちゃいました!
南太平洋の熱帯の島に暮らす
謎だらけの鳥です。
この鳥の羽には…
いったい なぜこんなにも黒いのか?
そして いったい なぜ
人の顔に化けるのか?
漆黒の人面鳥
熱帯のミステリーに挑みます!
♪♪~
南太平洋に浮かぶ ニューギニア島です。
面積は
日本の およそ2倍。
その多くが 深い森に覆われています。
標高2,000メートル付近にある…
あの漆黒の人面鳥がいるという森です。
今回 この鳥の謎に迫るのは嶋田 忠さん。
日本を代表する動物写真家です。
ニューギニア島に暮らす鳥たちに魅せられて→
25年以上も
通い続けているんです。
森を歩くこと1時間。
奇妙な場所を見つけました。
なぜか ここだけ


草も落ち葉もありません。
地元の人によると こうした場所に
真っ黒な鳥が現れるんだそうです。
嶋田さんは 撮影用の小屋に隠れて
待ってみることにしました。
あっ 来ました 来ました。
全長30センチほど。大きさはハトと同じくらいです。
真っ青な目に
クチバシの上の白い模様がアクセント。
かんざしのような
頭から伸びる長い羽も特徴です。
そして異彩を放つのが 胸元の飾り羽。
CDの裏側がいろんな色に見えるのと同じ仕組みなんだそうです。
あ 地面に降りました。
落ち葉を拾って放り投げています。
随分きれい好きなんですねぇ。
地面が ここだけ きれいなのは→
タンビカンザシフウチョウの
仕業だったんです。
おや? スカートのようなものを広げて
踊りだしました。
♪♪~
おっと 首を大きく振っています。
観察を続けていくと
あることに気が付きました。
踊りには
4つの決まった流れがあるんです。
順番に見ていきましょう。
まずは 踊る前。
そして スカートを広げて


バレリーナに。
つま先立ちのようになって踊るところも
そっくりですね。
ここからが3つ目。
そして4つ目。首を左右に激しく振るんです。
♪♪~
一連の踊りは30秒足らずのうちに終わります。
それにしても不思議なのは
スカートを広げたように見える この姿。
どうやって変身しているんでしょう?
後ろ姿をよく見ると…。
翼とは別の羽を広げているようです。
研究者が詳しく調べたところ→
およそ200本 生えていることが
わかりました。
この羽を立たせて広げると→
まるでバレリーナのような姿になるんです。
いったい何のために
こんな奇妙な姿で踊るんでしょうか?
ある日 その謎が解けました。
黒い鳥のそばに別の鳥がやってきたんです。
全身茶色の地味~な鳥ですが…→
この青い目。 実はこれが→
タンビカンザシフウチョウの
メス。
真っ黒なのは
オスだけだったんですね。
オスが踊りだしました。
♪♪~
メスは オスのほうをじっと見ています。

オスの踊りに興味津々のようです。
♪♪~
踊り終わりました。
あっ オスがメスのそばへ。
求愛です。
この奇妙な踊りは
オスからメスへの→
プロポーズだったんです。
♪♪~
オスがメスに近づきます。